[Material] Current Status and Issues of Decision Support by Nurse in the Medical Field

Abstract

本研究では、わが国における意思決定を「医療現場において患者が、検査や治療(延命治療を含む)を受けるか否か、あるいはその方法や、退院先を選択する過程」とした。その過程で看護師が行う支援の現状と課題について、意思決定支援の歴史的変遷と過去の看護実践に関する文献から検討した。  その結果、わが国の医療現場における意思決定支援の様相は、欧米と同様にインフォームドコンセント(Informed Consent; 以下 IC)からはじまり、現在はアドバンスケアプランニング(Advance Care Planning; 以下ACP)を中心に取り組まれていた。しかし、わが国においては自己決定権を基盤に発展した欧米とは異なり、文化的背景から患者本人の自己決定権という前提は重視されず、家族の意向が重視されていた。  現在のわが国における意思決定支援では、医療現場で埋没しがちな「患者本人の価値観」を汲み取り、実現に向けて働きかけるといった看護実践を促進していくことが課題として挙げられた。departmental bulletin pape

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