KINOSHITA, Naoko

SAKAMOTO, Minoru

TAKIGAMI, Mai

キノシタ, ナオコ

サカモト, ミノル

タキガミ, マイ

坂本, 稔

木下, 尚子

瀧上, 舞

Japanese

National Museum of Japanese History Repository

133調査研究活動報告Ⅰ.　遺跡の概要と調査の目的　上能野貝塚（鹿児島県西之表市住吉上かみ能よき野の）は種子島北部の西岸，東中国海に面した砂丘上に残された古墳時代併行期から古代にかけての遺跡である（図 1）。貝塚は，北流する大町川とこれに合流する支流を望む標高 17 m の緩斜面にある。遺跡は 1970 年の豪雨で発見され，西之表市の依頼を受けた河口貞徳氏等が 1972 年に 7 日間の発掘調査を実施している。出土遺物は人工遺物・自然遺物ともに豊富で，この調査で出土した特徴的な甕は「上能野式」と命名され，本遺跡はそ鹿児島県西之表市上能野貝塚出土獣骨の年代学的調査Archaeological Report on the Chronology of Animal Bones Excavated from Kami-yokino Shell Mound in Tanegashima Island, Nishino-omote City, Kagoshima Pref.KINOSHITA Naoko, SAKAMOTO Minoru and TAKIGAMI Mai   木下尚子・坂本 稔・瀧上 舞図1　上能野貝塚の位置 図１ 上能野貝    上能野貝塚 ０            50km 種子島 大隅半島 屋久島 薩摩半島 口永良部島 竹島 硫黄島 黒島  の標識遺跡となっている。ただ遺跡の内容は河口氏による概報で知られるにすぎず，ことに遺物についての情報はきわめて断片的であった（1）［河口 1973］。その後動物骨について調査がなされ［松元ほか 1982］，さらに近年西之表市教育委員会による遺物の再整理が進み，その成果の一部が公にされて，出土遺物の全体をうかがい知ることができるようになっている（2）［中園 2019］。　再整理の報告書によると，上能野貝塚の土器はすべて上能野式土器である。1972 年の発掘調査後，上能野式出土遺跡が増加してこの型式への認識が深まり，併せて種子島全体の土器の編年研究も進ん134国立歴史民俗博物館研究報告第 242集　2023年 9月だことから，その位置付けも定まってきている。現在上能野式の時期は紀元 5 世紀から 9 世紀前葉とされ，300 年余の継続期間は代表的な遺跡と対応させた古，中，新の 3 期に細分されている［石堂 2019，川口 2019（3）］。上能野貝塚の再整理を担当した中園愛氏も土器の口縁形態が 3 段階に分けられることを指摘し，この全ての段階が揃う遺跡は上能野貝塚だけであることを述べている。ただこれらについての炭素 14 年代測定事例はない。　今回年代測定を行ったのは，上能野貝塚で豊富に出土したニホンジカの歯で，中園氏に選択していただいた 10 点である。これらと「三分された上能野式土器」との具体的な関係は不明であるが，これらの数値年代は上能野式全体の存続期間の一端を明らかにするはずである。今回はこのことを目的に年代測定を実施した。　なお，本稿はヤポネシア科研の考古班（4）（代表：藤尾慎一郎）の一部である琉球列島を対象とする共同研究の報告である。以下では，遺跡の概要と調査の目的，サンプリング資料の説明を木下が，試料と測定を坂本・瀧上が執筆し，全員の討議により結語を記した。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ⅱ.　サンプリング資料の説明　上能野貝塚の発掘調査では A，B，C3 本のトレンチが設定された。各トレンチの幅は 2 m，長さはそれぞれ 7.6 m（A トレンチ），13 m（B トレンチ），4.8 ｍ（C トレンチ）で，トレンチ内では長さ 2 m ごとに区（B トレンチではⅠ～Ⅶ区）が設定された。基本の層序は以下のとおりである：　　Ⅰ層（表土）：黒褐色層　樹根多し　　Ⅱ層：白色砂層　　Ⅲ層：貝層　遺物包含層　　Ⅳ層：黄色砂層　無遺物層　　Ⅴ層：熊毛層　頁岩　遺物層はⅢ層のみで，この層に土器，自然遺物等が集中している。表1　上能野貝塚出土年代を測定したニホンジカNo. 部位 左右 注記1 上顎第 3 後臼歯 左 A Ⅲ・3・1・132 上顎第 3 後臼歯 左 B Ⅱ 3・② -23 上顎第 3 後臼歯 右 B43 ① -74 上顎第 3 後臼歯 右 B2・3・4-95 下顎 右 B2・3・④ -36 下顎 右 B23 ③ -117 下顎第 3 後臼歯 右 B23 ④ -128 下顎第 3 後臼歯 右 B23 ④ -59 下顎第 3 後臼歯 左 B23 ① 2810 下顎第 3 後臼歯 左 B23 ⑤ 3　表 1 は年代測定資料一覧である。注記欄の最初の A と B はトレンチ名称，その次の数字はトレンチ内の区切った区名，3 番目の数字が層位を示す（5）。したがって今回の対象はすべてⅢ層で出土したものであることがわかる。　年代を測定したシカ歯は，A トレンチの 1 点と B トレンチの 9 点である。A トレンチと B トレンチは相互に 14 m ほど離れているが，層序は同様であると報告されているので，一連の層の資料とみてよい。B トレンチの特徴を概報から抜粋すると次のようである：135［鹿児島県西之表市上能野貝塚出土獣骨の年代学的調査］……木下尚子・坂本 稔・瀧上 舞・ 貝層は厚さ 30 ～ 40 cm である（6）。・ 貝層に至るまでの砂層の堆積が厚く（7），発掘中にトレンチの壁が崩壊したので，中央部の 50 cm ほどの幅を発掘した。・ 土器以外に，鉄製釣り針，鉄器の柄部，貝製円盤，短冊状の貝製品，局部磨製石斧が出土した。　出土した上能野式土器をみる限り，これらについて南種子町の広田遺跡の下層の後半から上層に対応する年代，およびさらに新しい年代を含む 5 世紀から 8 世紀の時間幅を想定することができる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ⅲ.　試料と測定　試料は写真記録を控えたのち（図 2），（株）パレオ・ラボに送付してコラーゲン抽出と加速器質量分析法による炭素 14 年代測定（AMS-14C 法），ならびに炭素・窒素分析を依頼した。（株）パレオ・ラボにおけるコラーゲン抽出の手順は文末に付表として示す。図2　分析に供した上能野貝塚出土ニホンジカの試料写真136国立歴史民俗博物館研究報告第 242集　2023年 9月表2　年代測定とDNA分析を行った遺跡一覧表Ⅳ.　結果（1）コラーゲン保存状態の評価　上能野貝塚の獣骨は，ほとんどの試料が 2 ～ 5 ％のコラーゲン収率を示し，良好な保存状態の指標である 1.0 %［van Klinken 1999］を上回っていた（表 2）。KSNKY-7 のみ収率が 0.1 % と低かった。また，炭素・窒素濃度から計算された C/N 比はほとんどの試料が 3.3 ～ 3.5 を示し，良好なコラーゲン指標の範囲（2.9-3.6）［DeNiro 1985］に収まっていた。KSNKY-7 は 4.7 と指標の範囲を超えており，収率の低さと合わせてコラーゲンの保存状態が不良だったと考えられる。本報告書では炭素・窒素同位体比と炭素 14 年代を参考値として示しているが，その値の信頼性は乏しい。他の9 点の値に関しては，コラーゲンの保存状態は良好だったと判断された。（2）炭素・窒素同位体比　炭素同位体比（δ13C）と窒素同位体比（δ15N）の結果を表 2 に示す。炭素同位体比は -21 ～-19 ‰，窒素同位体比は 3 ～ 5 ‰を示しており，個体間の食性差は小さかった。いずれの個体もC3 植物の寄与が非常に高く，ニホンジカの食性の特徴を表していると考えられる（図 3）。鹿児島県宮坂貝塚のシカ［奥野ほか 2000］と比較すると炭素・窒素同位体比が高く，鹿児島県内でも遺跡周辺の環境の違いを考えていく必要があるだろう。表1 No. 区 域 試料 属 性 試料番号測定機関 番 号コラーゲン収率（%）炭素14年代 （14C BP）較正年代 (cal)  1σ (65.8%)  2σ (95.4%)δ13C (‰ VPDB)δ15N (‰ Air)炭素濃度（％）窒素濃度（％）C/N 比(mol/mol)1 A Ⅲ ･3･1･13 獣骨 上顎第 3 後臼歯 KSNKY-1 PLD-44296 2.5 1797 ± 18 AD230-315  AD215-330 -20.8 5.29 41.5 13.8 3.52 B Ⅱ 3･ ② -2 獣骨 上顎第 3 後臼歯 KSNKY-2 PLD-44297 3.9 1890 ± 18 AD120-205  AD80-215 -20.8 3.77 41.8 14.6 333 B43 ① -7 獣骨 上顎第 3 後臼歯 KSNKY-3 PLD-44298 5.8 1696 ± 18 AD265-410  AD260-415 -19.0 4.28 43.6 15.2 3.44 B2･3･4-9 獣骨 上顎第 3 後臼歯 KSNKY-4 PLD-44299 6.3 1756 ± 18 AD245-340  AD260-365 -20.5 4.07 43.1 15.0 3.45 B2･3･ ④ -3 獣骨 下顎 KSNKY-5 PLD-44300 2.7 1936 ± 18 AD 65-125  AD 20-200 -19.7 5.00 41.5 13.9 3.56 B23 ③ -11 獣骨 下顎 KSNKY-6 PLD-44301 4.6 1642 ± 18 AD405-530  AD375-535 -20.5 4.58 42.5 14.5 3.47 B23 ④ -12 獣骨 下顎第 3 後臼歯 KSNKY-7 PLD-44302 0.1 2207 ± 18 360-200BC  365-195BC -21.0 5.84 26.2 6.49 4.78 B23 ④ -5 獣骨 下顎第 3 後臼歯 KSNKY-8 PLD-44303 5.8 1797 ± 18 AD230-315  AD215-330 -18.7 4.30 42.9 15.0 3.39 B23 ① 28 獣骨 下顎第 3 後臼歯 KSNKY-9 PLD-44304 3.7 1759 ± 19 AD245-335  AD235-360 -20.6 4.87 40.7 14.0 3.410 B23 ⑤ 3 獣骨 下顎第 3 後臼歯 KSNKY-10 PLD-44305 2.7 1752 ± 17 AD250-345  AD240-365 -19.3 3.77 40.6 13.8 3.4137［鹿児島県西之表市上能野貝塚出土獣骨の年代学的調査］……木下尚子・坂本 稔・瀧上 舞図3　上能野貝塚出土ニホンジカの食性推定（3）炭素14年代　測定結果を表 2 に示す。多くの試料は 1900 ～ 1700 14C BP 台に収まっている。最も古い個体はKSNKY-5（区域 B2・3・④ -3）で 1936 ± 18 14C BP， 最も若い個体は KSNKY-6（区域 B23 ③-11）の 1642 ± 18 14C BP であり，約 300 14C years の差があった。KSNKY-7 は 2207 ± 18 14C BPの古い年代を示したが，先に示した通り，本個体のコラーゲンの保存状態は不良であり，年代の信頼性に乏しい。参考値として記載するに留める。（4）較正年代　 暦 年 較 正 用 解 析 ソ フ ト（OxCal 4.4.4 ［Bronk Ramsey 2009］） を 用 い て，IntCal20 較 正 曲 線［Reimer et al. 2020］に基づいて計算を行った（図 4，5）。多くの個体は 3 ～ 4 世紀の結果を示し，KSNKY-5 は 1-2 世紀とやや古く，KSNKY-6 は 4-5 世紀のやや若い年代を示した。これらの結果は遺跡が 300-400 年程度継続して利用されていた可能性を示唆している。Ⅴ.　結語　包含層出土の 9 例のシカの歯の炭素 14 年代は，信憑性の低い 1 例を除いて 1 ～ 2 世紀から 4 ～5 世紀を示し，このうちの 6 例は 3 ～ 4 世紀であった。この数値は考古学的に予想していた 5 ～ 8世紀と大きく異なるが，今回の数値はコラーゲンの保存状態が良好な試料による測定値であり，事例数も多いので，年代値は事実を反映していると考えなければならない。　考古学的な予想年代との差をどう考えればよいだろう。奄美・沖縄の海岸砂丘の遺跡では，飛砂による遺物の沈み込みにより，古い遺物と新しい遺物が同一層で検出されることがしばしばあるので，この可能性を考えてみたい。すなわち，紀元 3 ～ 4 世紀頃にこの地で生活した人々がシカの歯を含む自然遺物による貝層をのこし，その後やってきた上能野式人がここで土器を消費し，これが砂の堆積作用によってそれ以前の貝層と混在して残ったという可能性である。しかし，そうであればシカの歯の時期に対応する広田式土器があってもよいのだが，みられないことがやや不思議であ138国立歴史民俗博物館研究報告第 242集　2023年 9月図4　上能野貝塚出土ニホンジカ骨の年代較正139［鹿児島県西之表市上能野貝塚出土獣骨の年代学的調査］……木下尚子・坂本 稔・瀧上 舞図5　上能野貝塚出土ニホンジカ骨の較正年代の確率密度分布る。貝層をのこした人々は，この地で土器を消費しなかったのだろうか。　今回の年代測定によって，上能野貝塚では紀元 3 ～ 4 世紀を中心とする紀元 1 ～ 2 世紀から紀元4 ～ 5 世紀に貝層が残されていたことが明らかになった。この時期は広田遺跡の下層に対応する時期である。このことを踏まえて，土器以外の出土遺物を再検討する必要があるだろう。　　　　　　手順 内容 作業詳細1 洗浄 表面の汚れを落とす（超音波洗浄・ブラッシング等）2 凍結乾燥 13 脱脂 アセトン洗浄（5 ℃，1 晩 : 8 h 以上静置）4 凍結乾燥 25 脱腐食酸 NaOH（0.2N，5 ℃，溶液が着色したら入替え，着色が無くなってから 1 晩：8 以上静置）6 凍結乾燥 37 粉砕 磁製乳鉢で粉砕8 脱灰 1 セルロースチューブ（透析膜）に入れ，8 ml の冷純水を入れ，冷 HCl を 2 ml 少しずつ加える9 脱灰 2 HCl （1.2N，5 ℃，1 日）500 ml の塩酸中に試料入りセルロースチューブを投入し，スターラーで攪拌10 中和 セルロースチューブのまま，塩酸を純粋に入替え，中性になるまで 1 時間毎に交換11 限外濾過 中性確認後，さらに純水を入替え，冷蔵庫に静置12 遠心分離 セルロースチューブ内容物を遠心分離し，上澄み（低分子コラーゲン）を分取し，沈殿物を試料とする13 ゼラチン化 沈殿物入りの遠沈管に純水 8 ml と HCl（1.2 mol/L）1 滴加え，90 ℃，10 h14 濾過 GF/F 濾過し，濾液（ゼラチンコラーゲン水溶液）をバイアル瓶に回収15 凍結乾燥 4 2 days付表　（株）パレオ・ラボにおけるコラーゲン抽出手順の概要140国立歴史民俗博物館研究報告第 242集　2023年 9月参考文献註奥野 充・三原正三・重久淳一・成尾英仁・小池裕子・中村俊夫　2000「鹿児島県隼人町 , 宮坂貝塚の炭素 14 年代」『日本文化財科学会第 17 回大会研究発表要旨集』日本文化財科学会石堂和博　2019「古墳時代後期併行期から 8 世紀における大隅諸島と九州本土及び奄美，沖縄諸島との交流」　　　『中山清美と奄美学－中山清美氏追悼論集－』奄美考古学会，pp.99 ～ 110河口貞徳　1973「上能野貝塚発掘概報」『鹿児島考古』第 7 号，鹿児島県考古学会，pp.59 ～ 68川口雅之　2019「大隅諸島上能野式の年代及び兼久式土器成立の背景について」『中山清美と奄美学－中山清美氏　　　追悼論集－』奄美考古学会，pp.83 ～ 96中園 愛　2019「第Ⅳ章　上能野貝塚出土遺物整理の概要」『内城址　上能野貝塚』，西之表市教育委員会，pp.29　　　～ 95橋口尚武　1990「種子島の考古学的研究－その基礎資料（1）－」『乙益重隆先生古稀記念論文集　九州上代文化　　　論集』，pp.139 ～ 168松元光春・西中川駿・長野慶一郎・河口貞徳　1982「古代遺跡出土の動物骨に関する研究　Ⅲ鹿児島県上能野貝　　　塚出土骨の概要」『鹿児島考古』第 16 号，鹿児島県考古学会，pp.99 ～ 114Bronk Ramsey, C., 2009: Bayesian analysis of radiocarbon dates. Radiocarbon 51 (1)，pp. 337-360.DeNiro, M. J., 1985: Postmortem preservation and alteration of in vivo bone collagen isotope ratios in relation to palaeodietary reconstruction. Nature 317, pp. 806-809.Reimer, P., Austin, W., Bard, E., Bayliss, A., Blackwell, P., Bronk Ramsey, C., Butzin, M., Cheng, H., Edwards, R., Friedrich, M., Grootes, P., Guilderson, T., Hajdas, I., Heaton, T., Hogg, A., Hughen, K., Kromer, B., Manning, S., Muscheler, R., Palmer, J., Pearson, C., van der Plicht, J., Reimer, R., Richards, D., Scott, E., Southon, J., Turney, C., Wacker, L., Adolphi, F., Büntgen, U., Capano, M., Fahrni, S., Fogtmann-Schulz, A., Friedrich, R., Köhler, P., Kudsk, S., Miyake, F., Olsen, J., Reinig, F., Sakamoto, M., Sookdeo, A. and Talamo, S., 2020: The IntCal20 Northern Hemisphere radiocarbon age calibration curve (0-55 cal kBP)， Radiocarbon 62 (4)， pp.725-757.van Klinken, G. L., 1999. Bone collagen quality indicators for palaeodietary and radiocarbon measurements. Journal of Archaeological Science 26: pp.687-695.（ 1 ）――河口氏の概報は調査日誌や写真等のみによる応急的なもので，出土遺物の報告は後日を期すとされているため，遺物についての報告はきわめて限られている。出土遺物は西之表市教育委員会が保管し，橋口尚武氏による実測図が別途公表されている［橋口 1990］。（ 2 ）――土器片数 3231，石器 56，貝製品 7，ニホンジカ 889，イノシシ 110，ニホンザル 7，ウミガメ等 9，魚類 38，貝類 231。（ 3 ）――川口氏は上能野式の時期を「出現年代は 6 世紀末より古く，終焉年代は 9 世紀前半頃」とし［川口2019：p.94］，石堂氏はその編年表で 5 世紀から 8 世紀に位置付けている［石堂 2019：p.101］。（ 4 ）――「ゲノム配列を核としたヤポネシア人の起源と成立の解明」（領域代表：斎藤成也　2018 ～ 2022 年）の B01 班「考古学データによるヤポネシア人の歴史の解明」（代表：藤尾慎一郎）（ 5 ）――注記については，B トレンチの発掘調査を担当された本田道輝氏（鹿児島大学名誉教授），中園愛氏の教示による。（ 6 ）――「ところによっては貝の包含が少なく，A トレンチに比較して，自然遺物は概して少ないが，人工遺物は反対に多い点が注意をひいた。」［河口 1973：p.63］（ 7 ）―― 「トレンチ西端のⅦ区では貝層表面までの深さ1.75 m，東端のⅠ区では約 2.2 m」［河口 1973：p.63］謝辞　本調査にあたり，西之表市教育委員会の沖田純一郎氏，中園愛氏，鹿児島大学名誉教授の本田道輝氏に多くのご協力を賜りました。記して感謝いたします。141［鹿児島県西之表市上能野貝塚出土獣骨の年代学的調査］……木下尚子・坂本 稔・瀧上 舞木下尚子（熊本大学名誉教授）坂本　稔（国立歴史民俗博物館研究部）瀧上　舞（国立科学博物館人類研究部）（2022 年 11 月 21 日受付，2023 年 3 月 31 日審査終了）

[Report on Investigation and Research Activity] Archaeological Report on the Chronology of Animal Bones Excavated from Kami-yokino Shell Mound in Tanegashima Island, Nishino-omote City, Kagoshima Pref.

https://rekihaku.repo.nii.ac.jp/record/2000027/files/kenkyuhokoku_242_10.pdf

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