ヘンデル《快活の人、沈思の人、中庸の人》の歌詞とその発音 : 第3部の場合

Abstract

ヘンデルの《快活の人、沈思の人、中庸の人》は劇場音楽の形式に則り3部構成となっている。第1部と第2部の歌詞はミルトンの『快活の人』と『沈思の人』の詩句がそのまま用いられていて、第3部は台本作家ジェネンズが新たに書き下ろした歌詞が使われている。歌詞の割り振り方を見ると、第1部と第2部はそのミルトンの発音が採用されていてヘンデル時代から見ると古風な発音となっているが、第3部ではそれより新しい作曲当時の発音が使われていることが分かる。本稿では第3部について当時の発音を推定するとともにヘンデルの歌詞の表現について考察し歌詞の対訳を試みた

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