The difference of ground reaction force during anterior step motion in collegiate male long-distance runners between with or without a history of medial tibial stress syndrome

Abstract

本研究は代表的なランニング障害の一つである内側脛骨過労性骨膜炎(MTSS)を発症したアスリートのリハビリテーションや再発予防の一助とするために、MTSSの既往がある男子長距離ランナーにおける前方ステップ動作中の着地衝撃パターンを明らかにすることを目的とした。対象は大学男子長距離ランナー15名とした。自記式アンケートを用いて基本属性に関する情報を得た。最大一歩幅の距離をステップ幅とした前方ステップ時の片脚着地動作(前方ステップ動作)を行わせ、最大垂直床反力(pVGRF)、初期接地からpVGRFまでの時間、loading rate 、およびfree moment(FM)を計測、算出した。対象をMTSS既往あり群(4名6脚)とMTSS既往なし群(13名24脚)に分け、床反力パラメータを群間で比較した。MTSS既往なし群と比較してMTSS既往あり群のpVGRFとFMは有意に小さかった。省スペースで動作の評価が可能な前方ステップ動作において、MTSSの既往がある男子長距離ランナーと既往がない男子長距離ランナーの前方ステップ動作中の床反力パターンに違いがみられた。このことはMTSSの発症予防に向けた動作指導に役立つ可能性があるが、本研究の結果がMTSSの発症要因となるか、MTSSを発症した結果生じた動作戦略であるかは不明である。東京都立大学学位論乙第254号 副論文journal articl

    Similar works