Educating the Reflective Practitioner at the Nursery Teachers Training College (6): Learning Through Consideration of Children's Actions as Expressions

Abstract

本稿では、「成長し続ける保育者」を養成するプログラムの第 2 ステージである「子ども学フィールドワークⅡ」の実践結果から、中心的なテーマと設定した「子どもの行為を表現として見ること」について、学生の学びと課題について検証することを目的とした。  プログラムは、「保育所で子どもと交わる実践」による学び、「テキストのエピソード事例」による学び、「実践学習のエピソードを深く考察すること」による学びの 3 つの学びの循環を中心として実施した。「子どもの行為を表現として見ること」については、保育における子どもの「目に見える行為」から「隠れた部分」を想像することを、3 つの学びの循環で段階的に理解することを目指した。  これらの実践を通して課題となったのは、知覚された世界(事象)と感じ取った内容(推察)を意識的に区別することであった。グループ討議や発表など「ともに学ぶ」の場面でこれらの点に注目し続けたことは、「事象」の捉え方やそこから「推察」する内容は人により異なるという気づきに繋がったのではないかと思われた。一方、3 つの学びの循環における連続性については課題が残った。一つ一つの課題の目的をはっきりさせ、学生が見通しを持って取り組むことが出来るような提示方法を、担当教員で再度検討し共通理解を図るようにしていきたい。departmental bulletin pape

    Similar works