A Research Note on Changes of the Advertising Industry in Non-Metropolitan Areas

Abstract

本稿は、2010年代の広告産業の動向を概観し、2019・2022年に地方圏の広告産業関係者を対象に実施したヒアリング調査の結果をまとめた。具体的には、①媒体や取引先の「厚み」の違いにより小零細事業所が厳しい状況に直面し、②地元のマス媒体の広告集稿において県内比率が高まる傾向にあること、③収益性、ローカル広告主のニーズ、地元のマス媒体の相対的な低廉さを背景にインターネット広告が低調であること、④広告取引における広告会社・媒体社間の関係の変化は地域によって一様でないこと、⑤マス広告の停滞や制作会社間の競争等を背景に厳しい広告制作環境にあること、に集約される。そして、若干の考察を加え、今後の研究課題を指摘した

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