一般高齢者の介護予防運動プログラムとその評価指標に関する文献レビュー

Abstract

目的  一次予防を目的とした介護予防教室の運動プログラム実施に関する文献をレビューして①プログラムの内容②効果指標の二点について明らかにすることを目的とした。方法  医中誌web ver.5を使用して、検索された17件について、研究デザイン、参加対象者の属性、プログラム内容と効果・評価指標などについて検討した。結果  プログラム内容は会場での運動のみ、あるいは自宅での運動課題を組み合わせたものが多く、運動機能の評価指標が多く用いられていた。開催頻度は週5 回~週1 回、評価測定は3 か月ごとに行っているものが多かった。教室の効果として、運動機能の向上、活動・運動量の拡大・増加、身体的状態・自覚症状の維持・改善が多くみられた。結論  評価指標としてTUG、開眼片足立ち、握力が多く用いられ、他の取り組みとの比較による評価にも有用であること、運動機能の向上のためには、週1回以上の実施、あるいは自宅での毎日の運動の実施が望ましいことが示された。介護予防の視点を念頭に置き、運動機能に加えて、認知機能の評価、栄養状態の評価などを選択して用いていく必要性が示された

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