A case of patient with chronic respiratory disease continuing home care and short-term hospitalizations

Abstract

高齢者は、入院治療を行うと全身状態や体力が低下し、退院時に自宅で元のように生活することが困難となることがしばしばある。今回、増悪を繰り返す慢性呼吸不全の患者が、年間230日の入院加療を行いながらも、計画的な短期入院を導入することで在宅療養が可能となった症例を経験した。短期間で患者の元の生活を目標に日常生活動作(Activities of Daily Living :ADL)を拡大するリハビリテーションを実施したことで、全身への負荷は増大し、呼吸筋疲労の状態となり、呼吸不全の悪化を引き起こした。そこで、定期的な短期入院を導入し、状態評価と治療の修正、在宅での目標評価を実施し、段階的にADL拡大を図る方針とした。その結果、増悪を起こさず在宅療養を継続することが可能となった。本症例は、多職種や家族を含めた目標設定と段階的な呼吸リハビリテーションが在宅療養の継続に効果的であったと考える。Article信州大学医学部附属病院看護研究集録 47(1) : 11-14(2020)departmental bulletin pape

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