制動放射光を用いたPb-204の核共鳴蛍光散乱実験

Abstract

安定な鉛原子核では、励起エネルギー10MeV以下に、電子双極子(E1)遷移に対する総和則の1%程度のE1強度が観測されており、核表面に現れる中性子スキンとの関連が指摘されている。Pb-204に対するこれまでの核共鳴蛍光散乱実験[1]では、励起エネルギー2.3から6.5MeVに45準位が観測されているが、6.5MeVから中性子放出のしきい値(8.4MeV)までの領域はよくわかっていない。そこで、本研究では、このエネルギー領域の共鳴準位を調べるため、最大エネルギー10.5MeVの制動放射光を用いて、Pb-204の核共鳴蛍光散乱実験を行った。日本原子力学会2021年秋の大

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