Article長野県透析研究会誌 28(1): 106-106(2005)journal articl

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中村,  紗矢香

亀慶,  利恵

井沢,  好雄

古家,  悟

大西,  禎彦

太田,  喜義

富澤,  幸子

富澤,  良策

武舎,  玲子

Japanese

Shinshu University Institutional Repository

34Actae frBicltraon (AFB)とフットケアの併用で足壊症の進展に改善が得られた1症例(医)財団大西会千曲中央病院　古家悟　井沢好雄　富澤良策　亀慶利恵日本大学医学部腎内分泌内科部門　大西禎彦【はじめに】慢性透析患者では高脂血症や糖尿病患者の増加､透析患者の高齢化､高血圧や動脈硬化をきたす血管の異所性石灰化など多数のリスクファクターを持つため､重症な閉塞性動脈硬化症 (As°)が多い｡治療としては､内科的な治療､血管外科的治療などが行われているが難治例が多く､切断術を施行することも少なくない｡糖尿病性腎症による透析困難症に対しAFBで治療中に両下肢の壊症を伴った患者様に対し抗菌炭酸足温剤による足浴と PGE軟膏塗布等で壊症の進展の遅延を経験したので報告する｡【対象及び方法】症例は56歳男性 1名旭メディカル社製抗菌炭酸足温剤 ASケアを用いて､30分間の足浴とPGE軟膏塗布等を連日行った｡【現病歴】40歳の時に糖尿病と診断を受けしばらく食事療法を中心とした治療を受けていた｡その後内服加療等行うも次第に腎機能が悪化し視力の低下も認め眼科受診し糖尿病性網膜症と診断を受けた｡保存期の状態で外来通院していたが尿毒症の状態が悪化し平成 15年 2月 26日55歳で血披透析導入となる｡約 1ケ月間入院透析後平成 15年3月より当院での外来維持透析となった｡糖尿病が原因と思われる自律神経障事のため起立性低血圧がひどく､内服やDW の調節をしながら透析方法も HI)Fに変更したりしましたが著しい改善が見られなかった為､平成 15年 8月 18日よりAFBを開始した｡その後約 2ケ月経過した辺りから次第に視力も改善され透析後の起立性低血圧はほとんど見られなくなり､患者様に活気が戻った｡ しかし窮屈な靴を履き､長距廠歩いたことで両下肢の第 1指と第 5指に血行障書中村紗矢香　富澤幸子　武舎玲子　太田喜義を起こしてしまった｡【考察】知覚神経障害により温 ･痛覚が鈍麻している為､傷や熱傷に気付きにくく放置しておくと済癌や感染を伴って壊症という状態を引き犯す｡早期発見のためにもフットケアは不可欠である｡観察ポイントとして(9 両足の動脈は振れるか?② 傷はないか?@ 冷感や痩れ感はないか?頓)変色しているところはないか?6)爪の状態はどうか?(む感覚は鈍くないか?などに注意を払う必要がある｡今回我々は糖尿病性腎症が原因の透析困難症に対し AFBで治療中であった患者様が両下肢の血行障害による壊症を起こし､保存的な治療を継続したことである程度壊症の進行を抑制することがと思われる症例を経験した｡AFBの治療自体が直接下肢の壊症に有効であったと評価する為には治療期間が約 1年間と短期間であり､症例も少なすぎる為一定の見解を得ることは不可能であるが､透析患者様は数々のサイ トカイン誘導因子に影響されて局所の炎症に関与していること事などからも､AFB自体の炎症性サイ トカイン産生面からの生体適合性を考えると多少なりとも何らかの好影響があったものと推察された｡【結語】(9連日炭酸足温剤による足浴とPGE軟膏塗布等によるフットケアを行うことがより血行障害の改善に対 し有意義であると思われる｡② AFB の治療によりサイ トカイン産生を抑制することで局所における炎症の改善が期待できた｡③ 今後さらに症例を重ね十分な検討が必要と思われた｡-106-

Actate free Bicfiltration(AFB)とフットケアの併用で足壊疽の進展に改善が得られた1症例

https://soar-ir.repo.nii.ac.jp/record/7871/files/Nagano_Dialysis_28-01-33.pdf

Actate free Bicfiltration(AFB)とフットケアの併用で足壊疽の進展に改善が得られた1症例

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