Article長野県透析研究会誌 34(1): 43-46(2011)journal articl

中村,  友美

亀慶,  利恵

及川,  治

古家,  悟

大西,  禎彦

岡田,  一義

村澤,  寿美

武舎,  玲子

田上,  亜希子

西沢,  弘

逸見,  一之

高井,  博子

高原, 敦子

Japanese

Shinshu University Institutional Repository

11 当院における長期留置カテーテル患者の背景医療法人財団大西会千曲中央病院　透析室　内科　泌尿器科日本大学医学部内科学系腎臓高血圧分泌内科学分野村澤寿美　亀慶利恵　武舎玲子　西沢弘　高原敦子古家悟　中村友美　田上亜希子　高井博子　及川治大西禎彦　逸見一之　岡田一義【はじめに】本邦のバスキュラーアクセス (VA)としての長期留置カテーテル (Ⅷ)の挿入の割合は欧米の20%前後に比較して､数%と非常にごく少数の頻度である｡VCの絶対適応は抹消血管の閉塞や匝性心不全による低心機能 ･慢性低血圧であり､今後は糖尿病などの血管病変の増大と高齢化に伴い､その適応は増大してくると予測されている｡【目的】当院でVC (カフ付きバスキヤスカテーテル ･ソフトセル)を挿入している患者は高齢であり自己管理は困難で､入院から在宅管理に至るまでには多数の看護者､介護者が関わっている状況にある｡今回､Ⅷ を挿入している3例の透析患者について､患者指導の評価を行うために､家族､介護施設スタッフ､訪問看護師､当院療養病棟の看護師にアンケー ト調査 (図1)をおこない検討したので報告する｡【症例1】:施設入所A氏 :82才､男性,糖尿病性腎症にてシャント造設するも閉塞LVC挿入｡軽介助で歩行可鑑 意思疎通良好｡*別刷り請求先:和博 寿美 〒387-拡12千曲市大字抗軒下58番地 千曲中央病院偵措背景)主たる介護者は鼠 在宅生活が困難にて有料老人施設入所中｡VC挿入し退院後も同施設に戻る予定で話し合いを重ねた｡(退院指導)Ⅷ 管理は施設スタッフ (看護師､介護士)の為､入浴指導は療養病棟､生活指導は透析室で指導する｡(経過)挿入部の発赤､膿の流出がみられた時もあったが悪†胴 乱≪アンケー ト結果≫･vc挿入による出血や感染の肋 ミあることは知っているが､その症状は知らなU.･入浴､シャワー時の挿入部の洗浄､処置の方法(図2)は‡朝牢できている｡･Ⅶ 管理に対する不安の訴えなし｡【考察】:症例1･施設ではVC挿入した患者のケアの経験が少ないため､その施設の介護体制を把握する必要がある｡･生活指導は､施設スタッフ個々の知識や理解の程度を把握し､緊急時の異常発見と対応を行えるように支援していくことが望ましいG【症例2】:療養病棟B氏 :83才､男性､糖尿病性腎症､肝硬変,心不全のためvc挿入し､導入｡介助にてベッM墾臥意思疎通良し｡(患者背景)主たる介護者は妻｡介護者が高齢で- 43-あり病態が落ち着かないため療養型病棟に入院中(退院指導)VC管理は病棟看護師が院内マニュアルに沿って行う｡(経過)挿入部の発赤時､洗浄にて軽快した｡≪アンケート結果≫･病棟看護師は透析室の看護師が行っている指導内容の認知度が低く､VCの自己管理の内容や入浴､シャワー浴の方法と注意点 (図3)を知る看護師は30-40%程度であった｡･患者､家族よりVCの長さや重さに対する不快 ･不安を訴えられ困った経験を持ち､VC脱落時などの対応について知っている看護師はほとんどいなかった｡【考察】:症例2･病棟看護師は患者､家族-の指導内容を把握していないために､透析室スタッフが協力して指導を行う必要がある｡【症例3】:在宅訪問看護C氏:92才､女性,現疾患不明｡腎機船封ヒあり､家族の希望にてVC挿入し導入,ADLは全介助｡認知症あり｡く患者背景)長女夫婦､孫と同居｡主たる介護者は長女と自宅から介護保晩での介護タクシーを利用し週2回､通院翫く退琵指導)通所施設のスタッフに対して入浴の見学､訪問看護師には院内マニュアルを使用し指導をおこなう｡(経過)挿入部に発赤､膿の流出があるときは訪問看護と連携を取り､洗浄強化を行った｡≪アンケート結果≫･家族にVCからの出血や感染､VC脱落の侶喚性の認識はなく訪問看護良和P施設に任せていた｡･訪問者-# 刺ま退院指導の内容をほとんど知らないまま在宅訪問を開始し不安 (保護しないで入浴すると菌が入りそう)を訴えられ困った経験を持つ.【考察】:症例3･退院後の訪問看護師や通所施設のスタッフの役割は重要である｡緊急時の異常発見や対応は患者家族が判断しなければならない.･在宅では､患者家族が訪問看護師にすべて依存してしまう可能性があることを念頭におき､VC挿入している危喚性などの関心を持ち続けていけるように支援することが望ましV㌔【対策】① 院内マニュアルを改訂しⅧの基礎知識 ･危機管理についての指導の強化｡(参院内での退彩旨導の役割を明確にする｡③ i# パンフレット､チェックリストの作成｡④ 退院時の患者情報を各部門､施設と共有するシステムをつくる｡【まとめ】安定した透析生活を送るためには透析室の看護師は病態の把握 とともに患者の置かれている状況に応じ､サポートチーム中心となり生活全般をコーディネートしていくことが重要になる｡- 44-アンケート内容についてく介謙者､施設スタッフ)･長期透析用留置カテーテルを入れていると出血を起こしたり､細菌が入って具合が悪くなる危険があることを知っていますか?･細菌が入ったときどんな症状が出るか知っていますか?･カテーテルが抜けかかったリ.抜けてしまった時の対処法を知っていますか?･入浴､シャワー浴の方法･注鷺点を知っていますか?･入浴､シャワー浴の故の挿入都の処置方法を知っていますか?･カテーテルが入っていることで不安に思ったリ､飼ったことはありますか?く療養病棟看護師)･カテーテル挿入中の点者.家族が入院中受けている退院指導の内容を知っていますか?･カテーテル挿入中の患者､家族の必要な自己管理の内容を知っていますか?･入浴､シャワー浴の方法･注意点を知っていますか?･挿入88､周囲の皮膚の扱寮をしていますか?･カテーテルが抜けかかったリ､抜けてしまった時の対処法を知っていますか?･点者のケアを行う際､不安に思ったり掃ったことはありますか?図 1 ア ン ケ ー ト 内 容シャワー浴の方法1.抜糸政にシャワー治と半身猫かできます.2.刀-t!と坪i帰 をつりr=まま全身を洗います.シャワーのおご恥 竹lかっても大丈夫です.3,;札 l輯わっTLらn-t:と祥肺 をほかします'.4.乃テ-テルのft入弧 周凶の皮官にシャワーをあてて粥の万から流します.せ つ(1んt3つけrJLいでくたさい.5.入籍か,TfんTIらタオルで水分をふき取ります.6.71デーテ)しの挿入即tJ半Il府 を貼り73デーテルを乃ItZで包みます.7.7]千一テルを邑んた乃-t!をJW に固覆します.注恋 !l.抜けかかっていたり､助 ヒ晩がみられたら透析室に連絡をください.Jfdb中央Jg=.iI維図 2 シ ャ ワ ー 時 の 指 導 内 容- 45-長槻聖>Cの洗浄■■■品･王QAt伽 (･lBGff･ガ-tf･乃-tfrT～JTPt･JFJPJlt･Jト題三回の透析8ことに持入部菅笠埋放 水で炭.事し.1柵 1あれは取り粍く.73-セで十釧こ水分をふき屯LJ 乃-1=1き御1-J'とで戊江Tも.ケア暮行書のスタイル図 3 長 期 VCの 洗 浄-46-L ～

当院における長期留置カテーテル患者の背景

https://soar-ir.repo.nii.ac.jp/record/7579/files/Nagano_Dialysis_34-01-12.pdf

当院における長期留置カテーテル患者の背景

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