Article先進繊維技術科学に関する研究報告 平成10年度成果報告 3: 69-69(1999)research repor

伊藤,  直樹

山口,  雅彦

真野,  倖一

福田,  敦夫

竹内,  正和

陳,  国平

青木,  孝之

Japanese

Shinshu University Institutional Repository

競合誘電性液晶 デ ィ ス プ レ イ の 応答速度 と 視野角福 田 敦夫 l 青木孝之 I 竹 内 正和 l 真野倖ー 1 陳国平 2 山 口 雅彦 2 伊藤直樹 2l 信 州 大学繊維学部感性工学科 2 ア ル プス 電気(株)1 . 緒言現 在 、 市 販 さ れ て い る LCD (Liquid Crystal Display) は 、 CRT に 比べ て 応答速度 と 視野角 に問題があ る 。 そ の た め LCD は マ ウ ス を 動かす と尾 を 引 き 、 画 面 を 斜め か ら 見 る と 階調 反転や コン ト ラ ス ト の 低 下 が起 こ る 。 そ こ で今 回 は 応 答速 度 に つ い て 、 な ぜ そ の よ う な 現象が起 こ る のか を 明 ら か に し 、 LCD の 各階調差 に つ い て の 目標 応 答速 度 を 求 め る 。 ま た 視野角 に つ い て 、 競合 誘 電 性 (Frustoelectricity 、 FR) を 用 い た LCDは 、 従来の TN 型 よ り も 良好 な こ と を 示 し 、 さ らに 競合誘電性液晶 の分子配向 を い か に 設計 ・ 制御 すべ き か を 解明 し た い。2 . 実験方法背景 と 所定の 階調差があ る 正方形 を LCD 上で左 か ら 右へ走 ら せ る シ ミ ュ レ ー シ ョ ン ソ フ ト を作成 し 、 液 晶 の 応答遅 れ に よ る ボ ケ を 目 視 お よび写真 に よ り 観察す る 。視 点 ・ 光 学軸 を パ ラ メ ー タ 化 し た 透過率が計算 で き る プ ロ グ ラ ム を つ く り 、 さ ま ざ ま な 条 件に お け る FR-LCD の 透過率 を 求め 、 視野角 を 解析す る 。3 . 結果 と 考察人 間 の 目 の 残像効果 に よ っ て 、 我 々 は l フ レー ム 内 の 平均 さ れ た 輝度 を 感 じ て い る と 思 わ れる 。 LCD の完全応答 T 1∞ が応答速度 の定義である T 90 の 約 2 倍 で 終 わ る と 仮定す る と 、 こ の 平均 さ れ た 輝度 は 1 フ レ ー ム 時 間 内 の 応答速度 の遅 れ に よ り で き た面積比ム S / S = 0 . 036 τ 90 ( 1 )  で 与 え ら れ る 。 輝 度 L と デ ィ ス プ レ イ の 階調 数G の 関 係 は( L  -L s )  / L m臼 = ( G / G max ) y (2)  で あ る 。 こ こ で、 周 囲光の輝度 L s = 0 、 γ ニ 2 . 5と し 、 l フ レ ー ム の 時 間 で デ ィ ス プ レ イ の 輝度が L ; か ら L j に 変 わ る と す る と 、 式 (2) はR = ム S / S = γ G z  y l ム G/ I G ; y - G j y I (3) と な る 。 よ っ て 、 256 階調表示 に お け る 1 階調差を 閤 値 と す れ ば、 各 階調 差 に お け る 目 標応答速度 T 90 を 求 め る こ と がで き 、T 90 = 30R (4) と な る 。 255、 127， 63、 3 1 、 1 5 、 7 、 3 階調差 にお け る 目 標応答速度 を 計算 し Fig. 1 に プロ ッ ト した。視野角 に つ い て は 、 FR-LCD の分子の動 き がスメ ク テ ィ ッ ク 層 法線 に 関 し て左 右対称 な の で 透過率が平均化 さ れ 、 階 調 反転や コ ン ト ラ ス ト の低下が Fig. 2 の よ う に改善 さ れ る こ と が分か る 。4 . 結論従来の TN 型の デ ィ ス プ レ イ で は 、 目 標応答速度 を 達成 す る こ と は 難 し い 。 今後 は 、 視野角 も良 い と さ れ る 競合誘電性液晶 を 用 い た デ ィ ス プg m 円υ唱EAω門出Zω αョロC 0. Uうぷ Ql l-+-1àg:t�tirm; _一一ÆIilljlα)) ド'、よゐ-.-t -E且nu ou255 127 63 31 15 7 3 �le\dd畳間民レ イ が登場 Fig. 1 Target response times D d � 0 . 8 υ ロ5 .8 0 .7 Uつロro 与喝ト 0 . 6- 69 -・.0 . 9 一 一 - 440nm 550nm -- 610nm 10 20 30 40 目 印 70Polar angle (degree) Fig. 2 Averaged transmittance vs polar angle 、 ‘ ι'

競合誘電性液晶ディスプレイの応答速度と視野角

https://soar-ir.repo.nii.ac.jp/record/14885/files/COE_Res03-05-08.pdf

競合誘電性液晶ディスプレイの応答速度と視野角

Abstract

Similar works

Full text

Available Versions

Shinshu University Institutional Repository