Article長野県透析研究会誌 31(1): 87-88(2008)journal articl

亀慶,  利恵

冨澤,  幸子

古家,  悟

大西,  禎彦

朝比奈,  寿美

松本,  史郎

武舎,  玲子

池田,  和也

瀬在,  由美子

稲玉,  益子

高井,  博子

Japanese

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27当院における高齢者の計画導入の現状について医療法人財団大西会千曲中央病院透析室　朝比奈寿美　大西禎彦　武舎玲子冨澤幸子　稲玉益子　亀慶利恵　古家悟高井博子　瀬在由美子日本大学医学部腎臓分泌内科はじめに当院での新規透析導入患者の平均年齢は71歳であり､わが国の透析導入時の66.4歳 (2006年末)を上回り謝 ヒが顕著(凱 lる｡I)轍和樹 こよる導入患者が圧倒的に多くこの点では全国平均と同以頃向を示している｡末期腎不全の患者は今までの虫舌バターンを切り替えさまざまな不安や葛藤を乗り越え透析生活に入る為､その苦労は計り知れない｡2)このような不安定な心理状態のままでは指導を受け入れる余裕はないと考えられる｡特に高齢者の患者の場合､病状をきちんと理解してから治療を階台する可t柑封まかなり低い事が予想される｡高齢者の透析導入を行う場合は出来る限り緊急導入をさけ､入院による身体稔能の低下やカテーテル挿入による様 な々合併症を予防し早期に家庭に復帰する事が重要であると考える｡今回当院における高齢者の計画導入の現状について報告する｡対象および方法腎好評弓外来遡院中で〆牙R10mi/min以下の患者でdl沼5'封ヒ療法の種短について胡明し同意を得られ血液透析を希望された患者に対してあらかじめ内シャントを作成した5名 (男性2名､女性3名)について比較検討した｡担当看護師を決め､内シャント手術の入院時より指導を開始し帝人までの外来通院中にも生活捗れ批ヒ尭秀美 匡療温人財田大西金手曲中知祐宅透析萱〒認7LB512千曲市大糊 下58 ThD26<272,翻 1池田和也　松本史郎栄養指導等を行った｡指導の内容については図1に示す｡透析導入r却可れも予約入院として3日間不均衡予防のため連日2時間透析を行った｡結果糖尿病性腎症3名聞酎ヒ症2名で平均年齢79歳シャンH乍成から透析導入まで平均5ケ月前後で何れの患者もシャント作成から透析即し時までシャントトラブルを起こしたもの(東芝めなかった｡その他の結果については図2に示す｡又この間肺水腫やむ不全などの臓 拝叫状態により緊急導入となったものも認めなかった｡透析導入時の入院については一般病棟に導入前日に入院していただき透析室看護師が患者の現在の病状やADLの状態など身体状況の把握を行い､患者及び介助者 (家族)に透析スケジュIJu=ついて説明し曜日､開始時間等)不均衡症状についてや止血方法の確認等を行った｡翌日より透析を開始し不均衡症状等に注意しながら外来維持透析への準備を行った｡考察腎不全末期の患者は食事の制限や生活の希胴払下厳しくなる傾向にある｡外来受診時に十分な時間がとれず偏見や思い込みだけで自分の病気を認識している事も多く患者はさまざまな問題を抱えている｡今回,計画導入の事例を振り返ることで､当院では内シャントの手術が行われるときに初めて透析室の看護窮恥く関わりを持つことが改めてわか- 87-った｡比較的自立度の高い高齢者でも入院畔 肝な戯 如く強いときの指導が病気の理解や不安の解消に対し効果的に行われているとは考えにくし㌔透析に対しr透析になれば死んだと同じだ｣とか｢透析を受けるくらいなら死んだほうがいい｣と言った認識や不安の中におり､患者は混乱をしていると考える｡このような先入観の中で1:身体陵能を維持し自立した生活ができる事2:透折中の循馳 く安定する事3:栄養状態を良好の保つ以上のことを患者自身が感じることで否定的な考え方が少しずつ前向きな気持ちにつながり､透析導入後も今まで通りの生活ができる事を体感する事が重要である｡31掬熊個 は患者が修得しなければならない事を系統立てておく必要があり等入指導時の注意点としてl:指導を開始する時期2:指導内容と方法3:指導場所や時間を考慮する必要がある.透析治療を継続する患者の負担はもちろん家族の心理的負担もかなり大きい｡また､高齢者の計画導入を進めるにあたり患者指導で注意しなければならない事はその場でわかったつもりでも後でわからなくなったリ､噴射こなったり十分13理解できていない事が多い為､繰り返し説明､手甜 する事が重要である｡今回貢個 人された5名の患者は幸し叫 も-ソンとして家族の協力を得る事ができたが､それが不可能な患者に対しても根気良く指導を行って理解を深めて行きたいと考えているQ終わりに今後の計画亀九の指導のあり方を考えたときに､′外来通院をしている保存期から透析圭の看護師として腎疾患に関する個 の々問題を共有し､解決していくことができるのではなし切㌔早期からr醜 などで継続的に親わりを持つことで､透析の計画導入の理解がしやすく､今以上rコ旭 的･身障的な負担の轍助こつながっ- 88-ていくものと考え､今後(桝旨等を行っていきたい｡図1舶 氏も 47丘 攻日 1巨帽′サイン ■■ l∃巳ノサイン ■■-1良の仕頼みと触き尿暮症について血圧と体王の意味保存期の栄養指キ(栄華士)とは蓋8i重僻内シャンH=ついて内シャントのf理術前術攻の指肴服薬持寄(軸 )キ入社の兼榊 (兼書土)匡榊 =ついて特定㈱ 隈暮榔 暮娘 こついてtJ+Lノト加図2 紘果糖尿病性腎症 3名 平均年齢79歳腎硬化症 2名入院期間(平均) シャント手術時 2.5日導入時 6.0日導入までの期間 168日(28日～1年以上)ADLの変化 機能の変化は見られない抑うつ状態 見られない栄養状態 塩分.水分コントロール支障なし電解質バランスも異常なしシャントトラブル なし.透析への理解度 同じ質問を繰り返すことが多い参考文献1)日本透析医学会:わが国の侵性透析療法の現状(2006年12月31日現在)2)高光義経:人工透析の適応とタイミング;日本医師会枕 ､第131巻､第4号､2004.469.4743)田村章子:高齢維持透析患者の日常坐舌の現状･開溝点;曲床藩札 d.23､m.8､2007､53-58

当院における高齢者の計画導入の現状について

https://soar-ir.repo.nii.ac.jp/record/7739/files/Nagano_Dialysis_31-01-27.pdf

当院における高齢者の計画導入の現状について

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