Ishida, Keisuke

Japanese

Tokushima University Institutional Repository

関西支部会報池111,西日本支部会報No.96 合併号鳥巣層群のKimmeridgianアンモナイト産出層から産する放散虫群集石田啓祐（徳島大・教蓑）Radiolarian assemblage from the Kimmeridgian ammonite bearing formations of T orinosu Group in eastern Shikoku : Keisuke Ishida 四国の鳥巣層群に属する泥質岩からはアンモナイトが産し，それによる年代はジュラ紀中期末(Callovian)から後期末 (Tithonian)に及ぶ（佐藤， 1974)．同時に，鳥巣層群からは，放散虫も検出されており，その群集による年代は，ジュラ紀中期末～後期末および白亜紀前期と考えられる（石田， 1988)．しかしながら，マクロ化石と放散虫化石の産出層準に関する詳細な検討は行われていな策者は，四国秩父累帯のジュラー白亜系におけるマクロ化石と放散虫化石の共産関係に基づく年代層位学的検討を進めており，今回，徳島県那賀郡上那賀町栗坂の鳥巣層群栗坂層から検出した放散虫群集の種構成ならびに，アンモナイトとの層位学的関係について報告する．鳥巣層群栗坂層は秩父累帯中帯に属しており，鳥巣層群のうち最も北側に位置している．栗坂からは， Kobayashi& Fukada (1947)によって，アンモナイトのAtaxioceraskurisakenseが報告されている．模式地の栗坂では，礫混じりの砂泥質岩層に始まり，石灰質ノジュールを伴う泥岩層 (A,B, C 3)から平行ラミナの発達する砂岩泥岩の薄互層 (C2)，ノジュールの多い砂混じりの泥質岩層(C1)を経て，塊状の硬砂岩層に至る10m足らずの連続層序が観察される．今回， C1層準からはアンモナイトのAtaxioceraskurisakenseが，またA~C2の層準からは，以下の放散虫が検出された．優勢種： Archaeodictyomitraaf. pseudoscalaris, Pseudodictyomitra(?) sp.D of Matsuoka, Ristola dhimenaensis, Tricolocapsa af. Jusiformis, T. plicarum, T. cone工a,GongylothoraェJavosus,Stylocapsa(?) spiralis.随伴種： Archaeodictyomitrarigida, Cinguloturris carpatica, Tricolocapsa tetragona, T. yaoi, Eucyrtidiellum af. unumaense．優勢種はA~C2のいずれからも産し，層準のちがいによる群集変化は見られない． Matsuoka& Yao (1986) によれば，これらの優勢種はStylocapsa(?) sPiralis群集帯に特徴的であり，とくに，優勢種各種のレンジが最も良く重複するのは， S.(?)sPiralis群集帯の上部であることから，年代的には，ジュラ紀後期のOxfordian後期とみなされる．このことは，直上位C1から産するA.kurisakenseの年代がKimmeridgian前期とされていること（佐藤， 1974)とも矛盾しない．以上のことから， Stylocapsa(?)spiralis群集帯の上部は，少なくともOxfordian上部に及んでいることになる．-24-

Radiolarian assemblage from the Kimmeridgian ammonite bearing formations of Torinosu Group in eastern Shikoku

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Radiolarian assemblage from the Kimmeridgian ammonite bearing formations of Torinosu Group in eastern Shikoku

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