CORE
🇺🇦
make metadata, not war
Services
Services overview
Explore all CORE services
Access to raw data
API
Dataset
FastSync
Content discovery
Recommender
Discovery
OAI identifiers
OAI Resolver
Managing content
Dashboard
Bespoke contracts
Consultancy services
Support us
Support us
Membership
Sponsorship
Community governance
Advisory Board
Board of supporters
Research network
About
About us
Our mission
Team
Blog
FAQs
Contact us
励起芳香族分子の動的挙動と磁場効果・溶媒効果
Authors
Nakagaki Ryoichi
中垣 良一
Publication date
21 April 2016
Publisher
Abstract
金沢大学薬学部二官能基性鎖状分子の光酸化還元反応について、外部磁場効果を研究した。用いた化合物は、O_2Nー1ーC_H_8ー4ー0(CH_2)_ーNHC_6H_5である。定常光照射を行うと、かご内過程においては、ニトロ基はニトロソ基に還元され、窒素原子と隣接するメチレン基は酸化されてアルデヒド基となる。このように、かご内過程は分子内光酸化還元反応である。一方、散逸過程は2分子反応であって、かご内過程と形式上同様の酸化還元が原料分子2個の間で起きる。今回、反応溶媒としてエタノ-ルを用い、原料の消失量に対する磁場効果を見出した。これまで、アセトニトリル・ベンゼンにおいて同様の実験を行っているが、有意の実験結果は得られていなかった。今回研究に用いた系では最低励起3重項から反応が起こり、超微細相互作用が重要な役割を果たしているので、生成した3重項ビラジカルが1重項ビラジカルになる項間交差速度が低下し、3重項ビラジカルの定常濃度が磁場の印加により上昇する。散逸生成物収量の低い反応初期では、原料分子が3重項ビラジカルの捕捉剤として働く。原料分子がラジカル捕捉剤として働き続けるならば、原料消失は、磁場存在下で大きくなるはずであるが、エタノ-ル中では消失量が低下している。これを説明するためには1次生成物の関与する2分子過程を考慮すればよい。ある程度以上反応が進行すると、ニトロソ体散逸生成物(ONー1ーC_H_8ー4ー0ー(CH_2)_ーNHーC_6H_5)がラジカル捕捉剤となる。ニトロソ体散逸生成物は原料分子に比べて、ラジカル捕捉能が著しく高いので、低濃度であっても有効な捕捉剤となりうる。このため、磁場存在下では、原料消費が抑制されることになる。今回の実験の特色は、原料消失量に対する新しい磁場効果を見出した点にある。複数の分子種が相互に関係しあっている生体系においては、複雑な磁場効果が現れる可能性が高いので、このような磁場効果を解析・検討しておくことは充分意義のあることと考えられる。研究課題/領域番号:02230228, 研究期間(年度):1990出典:研究課題「励起芳香族分子の動的挙動と磁場効果・溶媒効果」課題番号02230228(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-02230228/)を加工して作
Similar works
Full text
Open in the Core reader
Download PDF
Available Versions
Kanazawa University Repository for Academic Resources
See this paper in CORE
Go to the repository landing page
Download from data provider
oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:...
Last time updated on 19/11/2022