中国東北における地域構造変化の地理学的研究 -延吉調査報告-

Abstract

平成24年度-26年度 科学研究費補助金(基盤研究(B)海外学術調査、課題番号:24401035)研究代表者:小島泰雄(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)本研究は、中国東北で進行している地域構造の変化を地理学的な調査に基づいて解明することをめざして、3年間にわたって行われた。フィールド調査は、初年度が長春、2年度が松原、3年度が延吉という、吉林省の異なった性格をもつ3つの地域で行われた。農業と農村は近代的開発としてのフロンティア性を残す一方、都市は資源・生産依存から消費志向へと発展軸を交替させていることなど、本研究は構造変化の多様性を実態的に明らかにした。中国延辺朝鮮族自治州延吉市における人口流動にともなう都市空間の変容 ・・・1中国都市における余暇空間の特徴--中国吉林省延吉市の都市公園・広場を事例に-- ・・・16吉林省延吉市における日本語教育機関の特徴 ・・・25中国延吉市における情報サービス産業の進出と停滞-韓国企業の動向を中心に ・・・34延辺朝鮮族自治州における農村社会の過疎化--龍井市東盛涌鎮仁化村を事例に-- ・・・46延吉農村における朝鮮族の移動性と農地の流動化 ・・・5

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