Hypoxia and Etanidazole Alter Radiation-Induced Apoptosis in HL60 Cells but Not in MOLT-4 Cells

Abstract

培養細胞において放射線照射誘発アポトーシスに対する低酸素状態での照射の影響を検討した。HL60及びMolt4細胞を空気中及び低酸素下で15GyのX線を照射した。放射線増感剤としてEtanidazoleを用いた。アポトーシスの検出は核の形態観察と電気泳動によるラダーの検出により行った。HL60細胞では低酸素下での照射ではアポトーシスによる細胞死が減少し、カスパーゼ8、9及び3の活性誘導も減少した。低酸素下でEtanidazoleはX線誘発アポトーシスとカスパーゼの活性を高めた。しかし、Molt4細胞ではEtanidazoleの影響は認められなかった。この2細胞におけるX線誘発DNA二重鎖切断(DSB)は低酸素下での照射ではともに空気中での照射に比べて有意に減少した。低酸素下でEtanidazoleはX線誘発DSBを増加させた。これらの結果からHL60においてはX線誘発アポトーシスはDSBによって引導されること、Molt4では他の損傷が引き金になってアポトーシスが誘発されることが示唆された

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