フクシマケン ソウソウ チク ニオケル ホゴシャ ノ セイシンテキ ケンコウド ト コドモ ノ ケンコウ カンリ オヨビ カテイ セイカツ トノ カンレン

Abstract

福島県相双地区の子どもの健康管理と保護者の精神的健康度との関係を継続的に検討するために、保護者の精神的健康度と子どもの食物摂取状況、運動、う蝕及び家庭生活の関連について明らかにすることを目的とした。相双地区の保育所、幼稚園及び認定こども園に通う、3~6歳の子ども1772名とその保護者を対象に2018年2月に調査を実施した。1418名から回答を得て、回答に不備のあった者を除いた914名(回答率51.6%)を分析対象とした。保護者の精神的健康度についてGHQの得点4点以下を精神的健康度高群、4点以上を精神的健康度低群とした。共分散構造分析を行ったところ、保護者の精神的健康度に影響を与えているのは時間的なゆとり、経済的なゆとり、配偶者との育児協力であることが示された。精神的健康度が直接影響を与えていたのは、食事作りのつらさ感のなさであり、精神的健康度は食事作りのつらさ感のなさを経由して子どもの食物摂取状況に影響を与え、さらに子どもの食物摂取状況が子どもの運動、う蝕へ影響を与えていることが明らかになった

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