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ドーパミンD_2受容体マッピングを目的としたSPECT用標識薬剤の開発に関する研究
Authors
Shiba Kazuhiro
柴 和弘
Publication date
10 October 2017
Publisher
Abstract
金沢大学アイソトープ総合センターエミッションCTによるD_2レセプターマッピング用の放射性薬剤として、ポジトロン核種で標識したスピペロンやラクロプライドが広く利用・研究されている。しかし、前者はドーパミンD_2レセプター以外にセロトニン5-HT_2レセプターにも高い親和性を有し、後者は内在性の神経伝達物質の影響を受けやすいという欠点がある。今回の研究はスピペロンの窒素部位にベンジル基を導入することにより、ドーパミンD_2レセプターに対してのみ選択的に高い親和性を持つ可能性が高いことから、N-ベンジルスピペロン誘導体類に着目し、そのベンジル部位にヨウ素を導入することによりドーパミンD_2レセプターマッピングのSPECT用放射性薬剤としての可能性を検討した。まず、1-phenyl-1,3,8-triazaspro[4,5]decan-4-oneを出発原料として7行程で目的のN-(2\u27-Iodobenzyl)spiperon(1)とN-(4\u27-Iodobennzyl)spiperon(2)を合成した。合成した2種のIodobenzylapiperon(1,2)のドーパミンD_2およびセロトニン5-HT_2レセプターに対する親和性を薬物阻害実験により調べた結果、1のほうがドーパミンD_2レセプターに対する親和性は保持され、さらにセロトニン5-HT_2レセプターに対する親和性がスピペロンに比べ約1/40と低くなった。次にI-125による標識を硫酸アンモニウムを触媒とする固相交換法により行った。10mugのIodobennzylspiperon(1,2)、5mgの硫酸アンモニウムに37MBqのNa^Iを加え、140℃、25分間反応後、HPLCにより分離することにより、放射化学的収率75%、放射化学的純度97%以上で標識できた。今後、I-125で標識した1を用いて、ラット使った動物実験を行い、脳-血液関門の透過性、ドーパミンD_2レセプターの結合の選択性を調べ、インビボにおける有用性について検討を行う予定である。研究課題/領域番号:05770667, 研究期間(年度):1993出典:研究課題「ドーパミンD_2受容体マッピングを目的としたSPECT用標識薬剤の開発に関する研究」課題番号05770667(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-05770667/)を加工して作
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Last time updated on 11/10/2022