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コウキョウセイ ノ イミ ノ ヘンカ ト グンジ ノ ミンエイカ

Abstract

本稿では、従来は正規軍が担ってきた軍事活動の中核部分に至るまで民間企業(民間軍事会社:PMSC)に委託されるようになっている現実の背景には、活動の公的領域と私的領域の境界線についての認識(公共性認識)が変容していることがあると論じる。国内における「行政」と「公共」のズレの拡大を論じる議論を援用し、そうしたズレが平和構築の分野にも反映されていることを指摘する。その結果として、あらゆる公的活動を公的主体のみによって担うことはもはやできなくなっており、ますます多くの民間部門の行為主体が、かつては公的主体(政府や国際機関など)のみが行うべきと考えられていた活動を担うようになってきていることを示す。そしてそうした公的主体と民間主体の協働が、軍事の分野にも確実に広がっていることを示す例として、PMSCの事例を実証的に見ていく

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