COVID-19による新しい生活様式とマスク着用による心身への影響の実態調査(その1)―新しい生活様式に対する学生の認識の変化―

Abstract

本研究は、2020年度に入学した保健医療福祉系の学生を対象に新型コロナウイルス感染症による新しい生活様式とマスク着用を取り入れた学修生活に対する認識の変化を明らかにすることを目的とした。研究方法は、縦断的調査研究で1回目2020年10月、2回目2021年4月に実施した。その結果、学生の新しい生活様式の密閉、密集、密接を避けた行動の変化は、1回目、2回目とも高い認識を示しており、有意差はみられなかった。マスク着用の変化は、「マスクは外出時必ず着用している」「マスクを着用していない人と話すのは不安である」は、1回目の調査に比べ2回目の調査結果が、有意に高かった(p<0.01)。 以上より、2020年4月の入学当初から始まった学修生活での新しい生活様式とマスクの着用に対する学生の認識は、2年次になり、学生の生活に広く浸透していることが明らかになった。今後も、新しい生活様式の中で学修が積み重ねられるよう支援していくことの必要性が示唆された

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