ミンセイ イイン カラ ミタ ニンチショウ ノ カタ ト カゾク オ シエンスル 「ニンチショウ カフェ」 ノ カダイ ト イギ : イリョウケイ ダイガク ト チイキ ジュウミン スタッフ ガ キョウドウ カイサイスル カフェ ノ ウンヨウ オ トオシテ

Abstract

【目的】民生委員を含む地域の住民スタッフと医療系の大学によって運営されている認知症カフェにおいて、認知症の方にカフェを紹介し参加への案内役を担う民生委員に焦点をあて、認知症カフェのもつ意義と現状の課題を検討する。【方法】民生委員6名に対して個別インタビューをおこない質的記述的に分析した。【結果】37のコードから18サブカテゴリーを生成し、最終的に8カテゴリーに分類された。カフェ利用上の課題では、〔認知症の方の利用を促す上での困難〕〔認知機能の異なる人との交流上の困難〕〔民生委員の認知症理解に対する差異〕〔私的な領域に立ち入る困難〕の4つのカテゴリー、また、カフェ利用上の効果では、〔家族介護者の相談窓口としての機能〕〔認知症の人の居場所づくり〕〔大学の地域参画の効果〕〔地域と大学両者の連携による相乗効果〕の4カテゴリーに分類された。【結論】民生委員が認知症カフェの構成員として運営に携わることにより、地域の認知症の方と家族がカフェを利用する意義が示された一方で、今回、複数の課題も明らかにされた。それらは、認知症の方や家族側の要因および民生委員の認知症支援に対する認識の違いが関係していた

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