A病院でのB大学看護学臨地実習における実習指導役割実施状況に関する調査 : 実習指導者・看護学教員の自己評価と看護学生の満足度から

Abstract

A病院におけるB大学看護学臨地実習について、次の2点を目的とした調査を実施した。1)実習指導役割で規定されている役割実施に対する実習指導者・教員の自己評価と、看護学生の実習指導者・教員に対する満足度を把握する、2)実習指導における課題を整理し、実習指導体制のあり方をよりよいものへと再構築をはかることである。調査対象はA病院の実習指導者9名、B大学のA病院での実習指導経験のある教員8名、B大学4年生の看護学生69名である。実習指導者、教員ともに実習指導における役割に対する自己評価は、学生満足度と比べ多くの項目で高かった。カンファレンスでの実習指導者・教員に対する学生満足度は、ともに約80%を超えていたことから、カンファレンスという実習指導、教員、学生の3者が集まる機会は有効に機能していることが示された。実習指導者の自己評価と学生満足度について乖離がみられたのは、「学生を暖かく受け入れる雰囲気づくり」、「学生への精神的サポート」であった。教員において乖離がみられたのは「学生の実習態度・様子の共有」であった。臨地実習にあたり、暖かい雰囲気づくりや精神的サポート、実習指導者と教員間の学生に関する情報共有を、学生が実習指導者と教員に求めていることが示された

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