中学校におけるサイバー型いじめの予防と心理的回復を目的としたソーシャルスキル教育プログラム開発の試み その3 : 協働的プログラムによるフォローアップ研究

Abstract

小野他(2011)および斎藤他(2011)は,サイバー型いじめの予防と心理的回復に関するソーシャルスキル教育プログラムを開発し,サイバー型いじめが行なわれていた中学校1学年に介入した.その結果,サイバー型いじめは解消し,コミュニケーションの重要性やいじめへの嫌悪などが報告されるようになった.しかし,サイバー型いじめの抑止効果は明示されたものの,心理的回復に関する検証にはフォローアップによる検証が求められる.本研究ではフォローアップ介入を行い,「サイバー型いじめが防止されているか」ならびに「ポジィティブな影響が維持されているか」を検証した.その結果,サイバー型いじめは抑止され,人間関係の改善が示された.以上の結果が協働的プログラム作成型アプローチの観点から考察され

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