特別支援教育コーディネーターの役割とセンター的機能に関する一考察― 小・中学校と特別支援学校の特別支援教育コーディネーターの役割 ―

Abstract

本稿では、特別支援教育コーディネーターの現状と今後の課題について考察する。平成29年度特別支援教育体制整備状況調査(文部科学省)によると、特別支援教育コーディネーターは、全国の公立小・中学校、高等学校において、ほぼ100%指名され、校内委員会も同様に実施されている。特殊教育が特別支援教育となった2007年の学校教育法の改正から10年を経過し、各学校における特別支援教育に関する校内の体制整備はほぼ整ってきたと言える。しかし、内容の充実についてはそれぞれの学校や地域ごとに違いがあることや、10年を経過し、担当教員の世代交代による引き継ぎも課題となっている。このような課題から、H県の次世代育成と学校種間連携を主軸として実施したリーダー研修における成果と課題について考察し、特別支援教育コーディネーターの育成の今後の方向について展望する

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