research

QOL 向上に有効であった肝細胞癌の十全大補湯使用例

Abstract

近年肝細胞癌例においても, 経動脈的塞栓療法や経皮的エタノール局注療法などの治療法の進歩に伴い, 長期にわたる延命が可能となってきた。これらの治療により, 腫傷sizeの縮少やtumor markerの減少は期待できるものの, 治療に伴う幅気, 全身倦怠感, 食欲不振などの副作用も多く, 患者のquality of life ( QOL )の維持は困難なことが多い。今回, 私たちは肝細胞癌例及び慢性肝疾患例を対象として, 従来の治療法に十全大補湯を併用し, 自覚症状を中心としたQOLの変化および免疫学的効果の検討を試みたので報告する

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