research

Properties of color vision in HSV color system lights in the cataractous vision environment

Abstract

本研究では、VDT上のHSV色光に対する応答を、白内障再現ゴーグルを装着した場合とそうでない場合についてそれぞれ測定し比較する実験を実施した。その結果、白内障視環境下では全てのHSV色相において被験者応答値の上昇が見られ、特に青系統( 210°~270°)における感度低下の度合いが顕著であった。青色光は刺激純度が高いため、水晶体の混濁による短波長領域での分光透過率の低下をより強く受けると考えられる。また、色覚閾では輝度減少率がゴーグルの分光透過率と比較して小さいことから、水晶体核内の物質による光の反射・散乱の影響が大きいことを示唆する一方、色覚閾上においては、輝度減少率が概ね分光透過率に対応しているため、主として水晶体の黄変化による分光透過率の低下が影響していると考えられる。白内障視環境下では、黒背景で青系統の表示色を使用する場合、視認性に問題を生じる可能性があることが分かった。その対策として光源となる青色光の輝度の上方補正が有効であると考えられる。また、青系統の代わりに、他の光源色が青色に対して同等以上の割合で含まれるHSV色相領域の色を使用すると感度が向上し、視認性を改善する効果があることが明らかになった

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