11 research outputs found
タンキ コウカン リュウガク プログラム ニ オケル チイキ レンケイガタ PBL ノ ジッセン ト カダイ
大阪大学日本語日本文化教育センターの短期交換留学生プログラムであるメイプル・プログラムでは、「ほかの文化の人たちや社会とつながることができる」人材の育成を目的とし、地域の市民団体、近隣の企業、大阪大学内の他部局との連携のもと、居住地域の課題を発見して、その解決に向けて何をするべきかを考える未来志向のPBLを取り入れた授業を行っている。本稿は2020年度春~夏学期のPBLの実践における成果と課題の報告である。留学生、および発表会に参加したゲストへの事後アンケート調査の結果、留学生たちが主体性や積極性をもってPBL活動に取り組んだこと、市民団体の方々や他部局の教員と日本語で関わる機会を設けられたこと、留学生が地域社会に深い関心を持ったこと等が大きな成果であるとわかった。一方、当事者意識をもって課題の解決方法を探すという点で課題が残り、今後、「探究から学ぶ」「他者から学ぶ」「過去から学ぶ」といった学ぶ姿勢の構築という面での改善が求められる
タンキ コウカン リュウガク プログラム ニ オケル サンガクミン レンケイガタ セミナー カイサイ ノ イギ ト カダイ
大阪大学短期交換留学プログラムの一つであるメイプル・プログラムでは、コロナ禍で渡日できていない留学生が地域住民から地域に密着した情報を得ることにより、留学先である箕面市についてのイメージを喚起することを目的として、産学民連携型のセミナー「Let me know! Minoh! セミナー」を開催した。このセミナーは、のちのPBL(Project-based Learning)活動へとつなげるものである。本セミナーは「主体」「場」「方法」という3つの新しさを兼備したものであった。セミナー開催後に参加学生を対象に行ったアンケートの結果、箕面市の情報の獲得、箕面市への興味の高まりおよびイメージ喚起、箕面市民との関係性構築への期待の高まりなどの成果が顕著であった。また実際に、後日行ったPBL発表会における発表タイトルでは、箕面市に関する幅広いテーマに取り組んでいるグループが複数見られた。以上のようなことから、本セミナーを行ったことにより、学生に箕面市の一員であるという自覚が芽生え、PBL発表会に取り組めたことが明らかになった