15 research outputs found

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    "被服の分野においてイメージ用語を用いて官能量を扱った研究は,近年非常に多く行われている.しかし,それらの研究で用いられているイメージ用語は,それぞれの内容によって研究者自身が適していると考えたものであったり,同類の研究から抜粋したりしたものを用いる場合が多く,必ずしも扱われる試料に適した用語ばかりであるとは限らない.また,仮に用語は適切であったとしても,その種の研究でかなり頻繁に用いられているについても3段階,5段階,7段階という評定尺度のなかで,中心に設定される「どちらでもない」の取り扱いに疑問が持だれているにもかかわらず,検討される機会がほとんどなく現在に至っているといえる.そこで本研究では,これらの問題を解明する基礎段階として,いくつかの質の異なる試料を用いて官能検査を行い,用いるイメージ用語の適否について検討を行った.

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    "外界からの視覚による情報は,対象の大きさ,形,色彩,運動などに分けられるが,中でも色彩は非京に垂要な情報の1つであるといえる. JIS Z 8102 (1961)では色名に関する項目があり,色名を一般色名と慣用色名に分類し,規定している.一般色名においては,色相名を赤,黄赤,黄,黄緑,緑,青緑,青,青紫,紫,赤紫といった基本色名を規定し,それらの色名に用いる明度,彩度に聞する修飾語として,うずい,ごくうすい,にぶい,暗い,ごく暗い,あざやかな,ふかい,さえた等が決められている.しかし,私達が実際に物体の色彩の表現,あるいは伝達に使用する場合,うすい赤などと表現するよりも,ピンク,桃色などと表現した方が判り易く,また,暗い青と表現するよりも紺色と言った方が正確に伝達できるように,実際の生活においては慣用仇名の方が使用頻度が高いと思われる.一方,情報化社会といわれる今日では,次々と新しい物が生まれ,新しい名前が付けられている.それに伴って,色彩表現においてもJISに規定されている慣用色名以外にも聞きなれない色名が雑誌やカタログ等で出現し,これら一方的に提案される情報が実際に消費者に的確に理解されているかについては疑問がもたれる.そこで,本研究においては,流行情報に対して最も敏感な女子大生および女子高校生を中心にどの程度これらの色名が理解されているかについて調査を行い,その知識度にどのような要因が影響しているかについて検討を行った.

    縞の知覚と感情効果に関する研究

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    "縞の知覚と感情効果についで検討するために,まず黒白の等間隔の縞4種と黒縞幅と白縞幅の太さの異なる刺激6種の計10種の試料についてその知覚閾を測定し,多変量解析を用いて知覚に及ぼす要因を明らかにするとともに,またそれらの縞を縦縞,横縞としてSD法により官能検査を行い,感情効果にどのような因子が関与しているかも併せて検討した結果,本実験で取り上げた縞柄の範囲内ではつぎのような結果が得られた.1.縞の知覚閾(秒)は,縞幅(mm)の逆数に正比例し,更に黒縞幅の方が白縞幅よりやや大きく影響を及ぼしているといえる.また因子分析の結果より,知覚閾には黒縞幅・白縞幅が等間隔か否かという因子が大きく関与していることが明らかになった.2.感情効果については,力量・明暗・評価の因子で表すことができ,特に縞幅との関係において有意であったのは,一部明暗の因子を含むが,力量の因子を持つものがほとんどであった.また,知覚閾と同様に黒縞幅と白縞幅が等間隔か否かという因子が感情効果にも大きく影響することが明らかになった.以上,縞柄について知覚閾,感情効果の両側面から比較検討した訳であるが,これらの結果は,先の水玉模様の研究結果と併せて考えてもかなり一致しており,今後これら平面上の幾何学形態を被服の柄として展開させ,着装上の効果を検討する上で,かなり参考になると考えられる.最後に本報における知覚閾の実験に際し,その実験機器および被験者に関しては,椙山女学園大学意匠・色彩研究室の加藤雪枝教授の多大な御助力によるものであり,ここに深く感謝の意を表します.

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    "Based on a view to examining the change in the perceptive gamut of the color with age-changings, we took up the most basic colors, i.e., red (28 colors), yellow (29 colors), green (30 colors) and blue (32 colors), and each color was comparatively examined by the classifications of age-group, regarding what about the colors which the individuals recognize as red and how about others do as yellow, green and blue. The results revealed that color-judging capability was decreased with aging, that great differences in color gamut especially according to the age were remarkably noted for three colors other than red and that colors defined by JIS as general colors were made considerable gaps between those grasped actually by individuals. The results of multiple regression analysis also revealed that red and blue were influenced most by lightness and excitation purity, respectively for each age, that yellow was influenced most by excitation for younger age, but by dominant wavelength with aging, and that green was influenced largely by dominant wavelength with aging in all-through with high coefficients of excitation purity and lightness in all age-group classifications.

    ワイシャツの着衣動向と着用感について

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    "ワイシャツの着衣動向とワイシャツの適合度および快適な着用感を限定する要因を検討するために1.アンケート調査,2.官能検査を行った結果より, 1.ワイシャツの所持枚数は,1人当り社会人,学生とも長袖は6~10枚が多い.半袖は,長袖にくらべて少数で0~5枚である. 2.ワイシャツの襟型は,レギュラー・ポイント型が1人平均11.3枚と最も多く持っている. 3.ワイシャツの色彩は,社会人・学生とも同傾向で,白,ブルー系,グレー系の順である. 4.ワイシャツ購入時の価格は,社会人は4000~6000円が多く,学生は2000~4000円を占める割合が多い. 5.ワイシャツの材質は社会人はポリエステル・綿混紡が多いのに対して,学生は綿100%を好む. 6.ワイシャツ着用時のイメージについては,社会人では,清潔な,サラッとした,快い,軽いなどの好意的な感覚を主にあげているが,学生では,清潔な以外には,窮屈な,圧迫された,ひんやりした,肩がこるなどの非好意的な感覚を主にあげている. 7.着用官能検査判定結果では,被験者の最適サイズより1サイズ上の場合は,首回り,肩幅,胸回りなどの部位は,それほど不快感はないが,袖丈が長く感じられる程度である.逆に1サイズ下の場合は袖丈以外の部位の方がかなり不快感がある.
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