107 research outputs found
Relationship between Physique and Physical Fitness of Cambodian school children -The report for 10-years-old-
本研究はカンボジア児童を対象に体格測定、体力テストを実施して、当地児童の体格の特徴及び体格と体力との関係について検討するものである。対象は当該国内1市7州で生活する10歳の児童(女子438名、男子400名)であった。体格測定として身長・体重、体力テストとして上体起こし・長座体前屈・反復横とび・5分間走・50m走・立ち幅とびを測定した。対象児童を身体充実の指数と考えられるローレル指数から標準以下(ローレル指数115以下)、標準(ローレル指数116から144)、標準以上(ローレル指数145以上)の3つの身体タイプに分類して、これらを指針に男女別に体力テスト結果についての比較を行った。身体タイプの分類では、女子の半数強(53.9%)、男子の半数近く(47.8%)が標準以下に分類された。ローレル指数によって分類された身体タイプ間の体力の比較では、女子の5分間走において標準以下タイプが標準タイプと比べて有意(p<0.01)に高値を示していた。男子では50m走において標準タイプが標準以上タイプと比べて有意(p<0.01)に高値を示し、立ち幅とびでは標準以下、標準タイプが標準以上タイプと比べて有意(p<0.01)に高値を示していた。その他の身体タイプ間には男女共に有意な差は認められなかった。研究ノー
Physical and Fitness Test in Kingdom of Cambodia -Physical and Fitness Test Practice Manual-
体力測定実施マニュアル:カンボジア王国公用語(クメール語)版p.151-159,英語版p.160-16
Body physique, physical fitness and daily life of Thai school children -Focus on 6-11years old in Chiang Rai prefecture-
発育・発達に関連するデータの充実は、健康の維持・推進に不可欠である。ところが、多くの開発途上国では、これらに関連する情報が充分に存在しない状況である。これらの多くが、他国からの開発援助を受け生活基盤の充実を図ろうとしている段階である。筆者は開発途上国(タイ、カンボジア)での発育・発達に関する情報の収集・分析を目的にこれらに関連する調査活動を続けてきた。これらの活動を通じて、開発途上国での体格測定、体力テストの実施ノウハウが確立されてきた。そこで、本研究は新規の測定としてタイ国北部で生活する児童の体格、体力、生活習慣等に関する調査結果を集計して報告するものである。当該国チェンライ県で生活する6 歳~11 歳の児童(70 名)に体格測定(身長、体重)、体力テスト(立ち幅とび、50m 走、握力)、アンケート調査(健康・体力・運動に関する自己評価、運動の実施状況、生活習慣)を実施してその結果を図表として示した。また、これらを日本の同世代と比較することで当地児童の特徴の把握に努めた。研究論
Relationship Between Physique and Physical Fitness of University students (No.3)
本研究は神奈川県内の男子大学生(357名)の体格測定、体力テスト結果を基に体格、体組成と体力との関連を調査することを目的とした。体格測定項目は身長、体重、体脂肪であり、体力テスト項目は握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルラン、立ち幅とびであった。各測定項目間の関連を Pearson の相関係数を算出して検討した。その結果、身長の高いことが瞬発力発揮に有効に作用した。また、身長の高い者は体重が重たい傾向にあり、そのことが筋力発揮に好影響を与えた。しかし、体重の重たい者の体脂肪率が高く、これが全身持久力や瞬発力発揮に負の要因であった。本研究被験者に対しては、筋力を落とさず、体重や体脂肪の減少を目指して行くことが必要であり、具体的にどの様な指導や運動処方をしていくかという点が次の課題となった。研究論
Comparison of Cambodian and Japanese in height and 50m-run -Focus on 6-13years old in Kompong Cham province-
発育・発達に関連するデータの充実は、健康の維持・推進に不可欠である。ところが、多くの開発途上国では、これらに関連する情報が充分に存在しない状況である。これらの多くが、他国からの開発援助を受け生活基盤の充実を図ろうとしている段階である。本件の対象国(カンボジア)では、長く続いた内戦の結果、教育が荒廃してしまった。筆者らは当該国おいて、体育科教育の再建を目的に当該国教育省担当部局を通じての教育支援活動を続けている。一連の活動の中でカンボジア児童・生徒の発育・発達状況を把握することを目的に体格測定、体力テストの普及活動を進めている。本研究はカンボジア児童の体格及び体格と体力発揮との関連を日本の同世代と比較することで、その特徴を見出すことを目的とした。対象は当該国中央部コンポンチャム州で生活する6歳~13歳の児童1,052名(男子:532名、女子:520名)であった。調査内容は、体格項目として身長、体重、体力項目として6項目(本研究では50m走のみを採用した)を実施した。これらのデータと文部科学省の公表データとの比較を行った。その結果、以下のような知見を得た。体格では男女ともにカンボジア児童が日本の児童よりも劣っており、体力(全身パワー)においても同様の傾向であった。一方、体格(身長)から見た体力発揮において、男子では両者に差が認められず、女子ではカンボジア児童が日本の児童よりも劣っていた。即ち、カンボジアの男子児童は日本の同世代と比べて体格の発育は好ましくないが、身長あたりの体力発揮はより上手になされていることが考えられた
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