2 research outputs found

    非指示性を重視するパーソン・センタード・プレイセラピー

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    わが国におけるプレイセラピーが学派間での議論がなく、その違いが目立たずモノカルチャー的であるのに対し、欧米では違いを意識した実践が行われている。本稿は非指示性に重きをおくパーソン・センタード・プレイセラピーについての論文を紹介する。この論文の中では著者の Moon は、同じくパーソン・センタードなプレイセラピーである Axline のセラピーを批判して非指示性の重要性を論じている。本稿では、その重要性や日本におけるこのような実践の可能性、などについて検討した上で、この論文から学べることを考察する。特集:パーソン・センタード・セラピーの展

    McGuireのクリアリング・スペース法を用いたCoffengによるPTSD論

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    フォーカシング指向心理療法ではPTSDをどう扱うのかについて、その専門家であるCoffengの論文(2003)を紹介する。危機状態にあるクライエントに対するMcGuire(1983)のクリアリング・スペース法を著者のCoffengはPTSDを持つ3人のクライエントに対して適用し、イメージを自在に活用しつつ、PTSDからの離脱を促した。本論はそのアプローチを具体的に紹介し、エクスポージャーなどとの比較を通して、それが理論的にどのような立場にあるかについての考察を試みるものである
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