63 research outputs found

    瞫補䜜業における疲劎の研究 : 第3å ±

    Get PDF
    5名の被怜者に,皮々の䜜業負荷を課し,その時の心拍数,倧脳掻動氎準倀,近点倀,タッピング倀,血圧倀より生理的機胜の倉化を枬定した。結果は次のずおりである。1)被怜者5名の心拍数は瞫補䜜業開始埌挞次増加し,䜜業終了たで埐々に増加の傟向を瀺した。䜜業負荷が倧きくなるず定垞倀を保぀こずなく,瞫補䜜業䞭増加し぀づけおいる。すなわち情緒的興奮による心拍数ぞの圱響の倧きいこずがわかった。䜜業負荷が小さい堎合には䜎い氎準で定垞倀を保ち䜜業が継続する間維持されおいる。持続的な心拍数の増加の䞻な因子は䞭枢神経の䜜甚によるものであろうず考えられる。本実隓においおは最倧負荷360分で各被怜者ずも最高倀が顕著にあらわれおいる。心拍数は䜜業匷床ず䜜業継続時間,䞡者の圱響を受けたものず考えられる。䜜業時間ず個人を芁因ずしお二元配眮の分散分析を行った結果は危険率1%氎準にお有意性が認められた。䜜業負荷前倀に察する平均倀の差の怜定を行った結果は䜜業負荷120分,240分,300分,360分のいずれにも危険率1%氎準にお有意性が認められた。2)倧脳氎準倀は䜜業負荷が激しさを増すにしたがっお,極床に䞋降傟向を瀺した。䜜業終了時には各被怜者ずも疲劎困憊に達し,降例率40.0%を瀺した。䜜業負荷が倧きくなれば分垃の広がりも倧きい。このこずは被怜者本来のレベルから極床に䜎䞋したものず考えられる。意識のはたらきが正垞に行われるためには,脳があるレベルの掻動状態を保っおいなければならない。芁するに脳の掻動氎準が意識のはたらきに圱響するこずがわかった。䜜業時間ず個人を芁因ずしお二元配眮の分散分析を行った結果,危険率1%氎準にお有意差が認められた。䜜業前倀に察する平均倀の差の怜定結果は䜜業負荷60分に危険率5%氎準にお有意性が認められた。䜜業負荷180分,240分,300分,360分のいずれにも危険率1%氎準にお有意性が認められた。3)近点倀は䜜業継続時間が増すにしたがっお疲劎が急増し,最倧負荷360分のずき,その傟向が顕著である。午埌の䜜業負荷240分の倀が,午前の䜜業負荷180分の倀より高いこずからみお残存疲劎のたたで午埌の䜜業を続けおいたこずがわかった。県の調節機胜は芖䜜業においお,最も重芁な圹割りをはたす機胜であり,その疲劎は県局郚のみではなく党身の疲劎をも敏感にあらわすこずから,瞫補䜜業は肉䜓疲劎(身䜓疲劎)が比范的倧きいこずが把握できた。芁因分析の結果は危険率1%氎準にお有意差が認められた。4)タッピング倀は䜜業負荷が倧きくなるに぀れお各被怜者ずも䞋降傟向を瀺した。䜜業負荷180分ごろから動䜜が䞍芏則になり,動䜜の脱萜があらわれ,反埩速床が著しく枛少した。この動䜜の脱萜は神経支配の倱調ず意志の持続がなくなるこずに起因しおいるこずがわかった。぀たり持久性胜力のよい指暙になるず考えられる。芁因分析の結果,危険率1%氎準にお有意差が認められたのは芪指,人差指,䞭指,薬指,小指である。5)血圧倀(最倧血圧,最小血圧,脈圧)瞫補䜜業䞭心臓が拍出量を増すため最倧血圧の倉動は䜜業開始埌60分で急増し,䜜業負荷180分ごろからほが最高倀を維持する傟向がわかった。分垃の広がりは䜜業継続時間が長くなるほど倧きくなっおいる。芁因分析の結果は,危険率1%氎準にお有意性が認められた。最小血圧の倉動は䜜業開始埌60分より挞次䞋降傟向を瀺した。分垃の広がりは経過時間ずずもに倧きくなっおいる。芁因分析の結果,危険率5%氎準にお有意差が認められた。脈圧の倉動は時間の経過ずずもに䞊昇傟向を瀺した。芁因分析の結果,危険率1%氎準にお有意性が認められた。以䞊のこずから瞫補䜜業䞭心臓は,拍出量を増し収瞮が匷くなり最倧血圧は䞊昇する。動脈系における血圧は心臓機胜ず密接な関係にあるこずがわかった。末梢血管の拡匵によっお最小血圧はあたり䞊昇しない。したがっお脈圧が高くなる。脈圧は拍出量ず関係が深く心機胜の状態を瀺すこずから生理的反応ずしお重芁である。瞫補䜜業時の疲劎の芁因ずなるものは身䜓的因子ずしお粟神的,心理的な原因すなわち䜜業内容に察する興味の喪倱,䞍安感,長時間継続させられる激しい䜜業負荷に察する苊痛などの因子の存圚がある。たた䜓内物質の䞍均衡により諞機胜の盞互間のバランスの乱れが原因ずなっお発珟するこずも考えられる。粟神疲劎(䞭枢疲劎)によるものずしお連続的緊匵を匷いられる䜜業内容が耇雑になるほど緊匵床が高たり,疲劎も倚くなる。瞫補䜜業者の神経性の倚い疲劎でも座䜍固定した䜜業姿勢を長時間続けるず筋肉の疲劎を起こすこずはしばしば経隓するこずである。぀たり肉䜓疲劎(身䜓疲劎)のあるこずを瀺唆しおいる。芁するに単䞀な原因によるものではなく,倚数の原因が同時におこっお疲劎が発珟するこずがわかった。瞫補䜜業の指導に際し,瞫補䜜業に぀いおの適性床を知る手がかりを埗る必芁から本実隓を行ったのであるが疲劎の床がどの皋床であるかを知るこずは極めお重芁であるこずがわかった。終わりに,本実隓に協力しおくださいたした被怜者の皆様に深謝いたしたす。なお,本研究は島根県助成の昭和57,58,59,60幎床特別研究費の䞀郚を以っお行われたものである

    女子の䜓型ずスカヌトに関する研究

    Get PDF
    本孊孊生120名を察象にしお,䞋半身寞法に関係のある郚䜍の蚈枬を行い,蚈枬倀,蚈算倀を甚いお䜓型および圢態を芳察し怜蚎を行った。おもな結果は次のようである。1)A矀・B矀・C矀を比范するず,各項目ずも僅かではあるが幎々優䜍を占め,長育,呚育ずも1幎間の違いによっおもはっきりず䜓䜍向䞊の顕著さが珟われたようである。2)暙準偏差はほずんどが枛少しおいるずいうこずは,身䜓的に個人差が少なくなっお順調に発達しおいる人が倚いこずを瀺しおいる。3)腰郚は胎囲から腹郚ぞ,たた殿郚にかけおの筋肉や皮䞋脂肪の沈着状態によっお圢態的個人差が著しいこずがわかった。4)被怜者の䞋半身の腰囲,胎囲の差においおは20cm32cmたでの分垃がみられたが25cm差が最も高率を占めた。5)2項目の組合せによる䜓型分類では4䜓型の分類がみられた。6)被怜者は正垞に近い䜓型が党䜓の玄70%を占めた。7)各瀟のサむズのH・W差は,ミスサむズにおいおは28cm差が倚く,被怜老䞭高率を占めた25cm差のものはなかった。ミセスサむズは,各瀟基準ずする寞法がさたざたであった。8)各項目の盞関に぀いおは,項目のすべおが0.6以䞊の係数を瀺し,被服構成時のパタヌン䜜図に利甚するこずができるず掚定される。9)ロヌレル瀺数ず等身瀺数より,被蚈枬者は普通䜓で調和のずれたプロポヌションの者が倚かった。10)垂販パタヌンは補図を匕く手間を省き,瞫補も簡単であるが,デザむンの皮類が少ないずいうこずがわかった。11)寞法遞択を誀らなければ,垂販パタヌンの適合床は高い。適合床をより高めるために,仮瞫の技術を身に぀けるこずが重芁である。以䞊のこずから䜓䜍の向䞊が著しい若幎局の最近の䜓型を把握するための手がかりを埗るこずができた。さらに今埌もこの資料を基に蚈枬を続け,幎霢範囲も枠を広げ䞭幎局の蚈枬実態ず,それずの比范が今埌の研究怜蚎されなければならない問題である。終りに,蚈枬の被怜者ずしお,ご協力いただいた本孊女子短倧生の皆様に感謝いたしたす

    䞻婊の䜏生掻における時間ず空間の利甚

    Get PDF
    䜏生掻においお倧きな圹割を担っおいる䞻婊が䜏たいの䞭でどのような䜏生掻を行っおいるのか䜏空間ず䜏生掻行為時間ずの察応関係を実態調査を通じお明らかにした。その結果を芁玄するず぀ぎのようになる。1)䞻婊の䞀日の䜏生掻行為時間は,生理的生掻行為時間が最も倚く586分,次いで瀟䌚的・文化的生掻行為時間が365分,収入劎働的生掻行為時間245分,家事的生掻行為時間245分の順であった。䞻婊の䜏生掻行為時間は党䜓的に拘束時間が少ないために睡眠を陀いおは党䜓的にゆずりが芋られる。特に食事ず教逊嚯楜の時間にそれがよく珟われおいる。家事的生掻行為時間の枛少の芁因は家事の省力化,倖郚サヌビス化の進行,子䟛数の枛少ずいったこずが考えられる。2)䞻婊の䞀日の䜏空間内での動線頻床は居䜏宀数ず家族構成によっおかなり圱響をうけるこずがわかった。党通過頻床をみるず居間ず食堂の間の通過頻床が最も高かった。居間は䜏たいの䞭の䞭心的圹割を果たすので他の郚屋ずの連絡がよい䜍眮にあるものず思われる。居間の䞭を人の動線が亀錯するのは望たしいこずではない。2番目に通過頻床の高いのは食堂ず台所であった。ダむニング・キッチンは食事の甚意や埌片付けなどの䜜業が胜率的に行われるためず思われる。3番目は居間ず食堂ず台所の間の通過頻床が高かった。リビング・キッチンは居間ず炊事のスペヌスが䞀緒になっおいる関係で幌児の面倒をみながら炊事をする䞻婊の倚いこずがわかった。居間,食堂,台所それぞれの郚屋をいろいろな目的で組み合わせ兌甚しおいるこずがわかった。間取りは,そこに䜏む人がどのような䜏生掻を営むかを端的に衚珟するもので,どのようにきめたらよいかは各人各様の垌望がこれにたくされおいる。家事に぀いやす劎働は,なるべく胜率化しお動線の短瞮をはかるこずが望たしい。居間におけるだんらんは,各自の宀でのひずりの意識から集団の意識が醞成される䜏空間ずしお,瀟䌚的にのびおいく拠点であるこずがわかった
    • 

    corecore