22 research outputs found

    「交渉」(negotiation)を取り入れた授業開発 : 社会科学入門のとりくみ <第2部 教科研究>

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    文部科学省研究開発指定のもとで,社会科学入門という科目の実践と「交渉」(negotiation)を取り入れた授業開発とその実践に取り組んできた。本稿では,P. F. ドラッカーの理論および国立教育政策研究所平成24年度プロジェクト研究調査研究報告書「社会の変化に対応する資質や能力を育成する教育課程編成の基本原理」にもとづいて,この取り組みの理論的背景をまとめる。また,議論型授業によく用いられるトゥールミンモデルを用いた授業と「交渉」を取り入れた授業の違いを示しつつ,成果と課題および今後の見通しについてまとめる

    持続可能な社会の構築をめざしてクリティカルシンキングを育成する,新科目「社会科学入門」の実践 <第2部 教科研究>

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    本研究は,持続可能な発展のための教育(ESD) の視点に立った社会科の学習指導の考察および,新科目「社会科学入門」における実践報告である。ESDの視点に立った学習指導を考察し,それを高等学校の授業に適用してカリキュラム・内容編成を行った「社会科学入門」という新科目と,その授業実践を示し,この取り組みがもつ特徴を明らかにするとともに,従来の取り組みとの相違点を示す。また,「交渉」を中心にした授業のあり方について提案する

    「よりよい社会を考える」ために有効な高等学校「倫理」対話型授業開発 <第2部 教科研究>

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    対話型授業は,「よりよい社会を考える」授業に欠かせない要素である,望ましい社会像を考え生徒どうしで検討するために有効な授業形態である。そこで,筆者が高等学校公民科倫理の授業において実践してきた対話型授業を,「フリートーク型」「レポート輪読・意見交換型」「課題解決・提言型」の3つに類型化しつつ紹介する。そして,それぞれの特徴を分析することを通して対話型授業に必要な要素を明らかにし,対話型授業を成功させるためのポイントを考える

    答えが確立していない課題に挑む授業開発 : 地方創生プロジェクトを考える <第2部 教科研究>

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    スーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)に指定され,それに伴って「課題解決への誘い」という教科を新設し,その中に「社会科学分野」という科目を設定した。「課題解決への誘い 社会科学分野」をはじめるにあたり,「クリティカル・シンキングの実践」と「答えのない間いに挑む」という2つの特徴を持たせた。本稿では,その背景にある21世紀型学力の特に実践力について概略を述べ,その上で「答えが確立していない課題に挑む授業開発~地方創生プロジェクトを考える~」という授業実践の報告をおこない,成果と課題および今後の見通しについてまとめる

    教育実習を充実させるための取り組み報告 : 教育実習指導Bの改善 <第2部 教科研究>

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    広島大学附属福山中• 高等学校において実施されている教育実習をより充実させるために,社会科として,大学と連携をとりながら様々な取り組みをおこなってきた。本稿では,教育実習指導I・II (現場における教壇実習)の準備として行われる教育実習指導Bについて,広島大学において教育実習に関して何が求められているか,そして教育実習生がどのような現状にあるかをふまえ,社会科がどのような取り組みを行っているかを報告する

    Study on effective instruction method for student teaching (I) : Analysis of the trips in when the student teacher make a teaching plan

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    広島大学附属福山中・高等学校において実施されている教育実習をより充実させるために,教育実習指導Bと中高実習Ⅰ・Ⅱの効果的な指導方法を,3か年にわたり研究していく。この研究を行うことで,今まで指導教員の経験と直感に頼っていた実習生の取組課題に系統性を与えるとともに,指導教員の評価や助言も効果的なものにできると考える。1年次は,教育実習指導Bを受講した実習生が指導案作成のどの場面でつまづいているのかを調査するため,実習生へのアンケートをおこない,実習生が作成した指導案を分析した。その結果,多くの実習生が,教材研究の段階でつまづいていることが,明らかになった。また,実習Bの指導により,教材研究の段階から授業構成の段階へと,つまづき場面が変化していることも分かった。こうしたつまづきを克服するための,効果的な指導・助言といった手立ての研究をおこない体系化することが,今後の課題である。It lasts for three years and studies an effective instruction method of student teaching instruction B and training I, II to expand student teaching carried out in a high school in Fukuyama attached to Hiroshima University more. I performed the questionnaire to a trainee to investigate it which scene of the teaching plan making the trainee who attended student teaching instruction B tripped in 1 annual and analyzed the teaching plan that a trainee made. As a result, it was revealed that many trainees tripped at the stage of the teaching materials study. In addition, I understood that I tripped from the stage of the teaching materials study on a stage of the class constitution, and a scene changed by instruction of training B

    ジャーナリスト養成型課題探究学習につながる歴史総合の授業 : 生徒自身が教科書に加筆していく取り組み

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    広島大学附属福山中・高等学校では,総合的な学習の時間・総合的な探究の時間を中心に実施されている課題探究学習プログラムと,各教科・科目での取り組みを有機的に結合させることができるようにするために試行錯誤を繰り返してきた。本稿では,課題探究学習プログラム実践の蓄積から見えてきた,課題探究学習における2つの方向性,すなわちサイエンティスト養成型課題探究学習とジャーナリスト養成型課題探究学習について説明する。その上で,ジャーナリスト養成型を目指したとき,筆者が今年度担当している歴史総合の授業がどう変化したのかについて説明することで,総合や課題探究と各教科・科目のつながりの一例を示し,教科横断・連携等を考える材料を提供したい
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