52 research outputs found

    日本史授業の一試案 : 近代日本と社会インフラ <第2部 教科研究>

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    開国後,明治初年に派遣した海外使節は欧米の先進的文化を日本にもたらす契機となり,諸外国に肩を並べる近代化をめざす日本にとって,特に社会インフラの整備は焦眉の急であった。公共の福祉を目的としさまざまな分野で明治政府が推進したインフラ整備は,社会的経済基盤と生産基盤形成において大きな役割を果たした。歴史学習における一般的授業展開方法としての政治史や社会経済史などに偏ることなく,歴史的視点と同時代的視点を習得する総合的歴史学習実践のため,政治や経済を支えた社会インフラをテーマとして日本史Aの一授業を提案する

    日本史のなかの民衆(1)

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    日本史授業構成の一視点 : 「東アジア交流史における海の役割」を例として

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    学習指導要領の改変に伴う授業時間数減少の中で, 教材の内容精選を効果的・合理的に行うことは, 地歴科だけではなく, どの教科においても課題であるといえる。この課題を克服するためには, 新たな視点からの教材開発が必要と考える。現代社会に生き, 未来を創造してゆく生徒に, 画一的でない, 柔軟性のある思考を可能にさせる授業づくりを課題とし, 日本歴史の既成的時代区分の批判的吟味を通じて, 日本史A前近代史における主題的学習の分野に絞り, 海の時代的役割からみた東アジア交流史の教材構成案を, 1つの視点として提示したい

    卒業論文をつくろう : 中学3年生の実践

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    「緊張します…」ある生徒は, この授業がはじまる最初の時間で私に言った。また, ある生徒は, この授業の最後のまとめである発表にのぞみ, 同じことばを私に言った。では, なぜ生徒は緊張するのだろうか。どちらの生徒も, この「卒業論文をつくろう」という授業で, 果たしてきちんと最後までやりとげることができるのかという不安, 自分が積み上げてきた研究をみんなに理解してもらえるかどうか, という不安が, 冒頭のことばを言わせたと思われる。わずか半年の研究, わずか10分間の発表を前にして生徒が発することばは, いかに主体的にものごとに取り組む姿勢を持ちつづけ, 豊富な表現力で自分の考えを他者に伝えることが生徒にとって大きな壁となっているかを物語っているともいえる。生徒一人一人の興味・関心を生かしながら, これらの姿勢や能力を育成するために行った実践を考察し, 報告する

    日本史教育における世界史的視野に関する基礎的研究 : 新学習指導要領と日本史A

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    現代の日本社会において,世界の動きを視野に入れずに,環境問題・貿易問題・政治問題などを考えることはできない。言い換えれば,現代日本のあらゆる社会問題は,世界の動きに密接に関連しているということになる。地球の裏側の出来事が一瞬のうちに情報として私たちの目に触れ,耳に入るという現代情報化社会の中で,1つの事象を多角的に,しかも正確に分析・追求できる能力と態度を身につけなければならない。その意味において,現代社会に生きる公民を育成する目的を持つ社会科の重要性は大きく,そして課題も多い。歴史教育,特に日本史教育において,複雑な現代社会の諸問題を多角的に鋭くとらえる能力を育成する際に必要となる比較・グローバルな視点が「世界史的視野」であると考える。今回は,この「世界史的視野」の定義を通じて,授業実践例を提示する

    教育実習を充実させるための取り組み報告 : 教育実習指導Bの改善 <第2部 教科研究>

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    広島大学附属福山中• 高等学校において実施されている教育実習をより充実させるために,社会科として,大学と連携をとりながら様々な取り組みをおこなってきた。本稿では,教育実習指導I・II (現場における教壇実習)の準備として行われる教育実習指導Bについて,広島大学において教育実習に関して何が求められているか,そして教育実習生がどのような現状にあるかをふまえ,社会科がどのような取り組みを行っているかを報告する
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