肥大船の短波長域における抵抗増加の計算公式について

肥大した形状の船が，比較的短い波長の波浪中を航走する時に受ける抵抗増加の改良した理論計算式をあたえた．船体近くの定常流場と船体からの反射波の相互干渉についてその存在を実験結果により示し，合理的に抵抗増加の理論計算に組み入れた．1. まえがき / 2. 波の中を走る2-Dモデルの前方の反射波の実験 / 3. 短波長域での抵抗増加の理論 / 4. 計算結

超高速船のRadiation及びDiffraction wavesについて

船が波浪中を動揺しながら高速で走る場合にできる波を計測し，その性質を抽出する理論を示した．この方法は新しい水槽実験技術をあたえるもので，特に波浪中の高速船の流体力学の解明に有効であると考えられる．1. まえがき / 2. 波形計測と解析 / 3. むす

波浪中を進行する船のまわりの非定常波紋について

向い波中を一定速度で前進する船のdiffraction waveの波紋を理論計算し, 実洞された波紋との比較を行うとともに理論計算された波紋を用いて非定常波形解析法の精度を検柾する.1. まえがき / 2. 周期的吹き出しの速度ポテンシャルと波紋の計算 / 3. 細長船のDiffraction wave / 4. 非定常波形解析法の精度について / 5. まとめ / 参考文

海洋観測用高速曳航体の実海域実験 : 海洋における広域データの計測法に関する開発研究 : 第9報

黒潮の持つ流量と熱流量を計測する目的で開発した曳航式海中ロボットの実海域実験の結果について報告する．開発した曳航体は深度及び上下揺を制御するために主翼角を，横揺を制御する為に水平尾翼角を自動制御する．これにより曳航体の運動を小さくするとともに曳航体の運動安定性を向上させる．従来の曳航体は高速域では安定性を保持することが困難であり，このことが高速運転を妨げていた．今回開発された曳航体はこの点についても改良されたので高速運転が可能となった． / 本報告はこの曳航体の運動性能と安定性についての実海域実験の結果について報告する．実験は種子島東岸，沖縄近海等で行われ，設計目標の性能が確認された．1. まえがき / 2. 曳航体と曳航システム / 3. 曳航体及び曳航索の運動の数値シミュレーション / 4. 実海域実験 / 5. 計測結