8 research outputs found

    公衆衛生看護学実習の実習経験内容と目標到達度の分析

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    【目的】 本学の健康看護支援論実習(公衆衛生)(以下,公衆衛生看護学実習)実習施設は,9箇所の県保健所,19箇所の県内市町,2箇所の事業所など多岐に渡り,実習先によって体験する内容に偏りがある 8).施設の保健事業活動特性等を踏まえて,学生が等しく実習目標を到達できるように調整することは,大学にとって重要な課題である.そこで本研究では,実習施設の違い,経験した事業,実習時期が,学生個々の実習目標到達度に差異が生じるのか,関連傾向を分析することで効果的な実習に向けて配慮すべき事項を検討することを目的とした.【方法】 対象;B大学4年次公衆衛生看護学実習経験録及び自己評価表・最終レポート105名分.方法;①実習項目の単純集計,②実習方法別経験の有無及び実習施設別の目標到達度の相違分析,③学生の最終レポートより質的手法を用いて学生の“実習での学び”の抽出を行った.【結果】 対象学生107名,回収数105名(回収率98.1%).①「家庭訪問」「健康教育」「健診/ 検診」「健康相談」「産業保健実習」の〈見学〉,「健康教育」の〈実施〉,「健診/ 検診」の〈事後カンファレンス参加〉は経験率8割以上,それ以外は経験率6割未満であった.②実習項目「地域組織活動」の〈参加〉で有意差が認められた.その他の実習項目は,実習項目の経験有無と目標到達度の平均値に統計的な有意差はなかった.③地区組織活動に参加した学生の最終レポートより【保健師の役割】【住民の変化・成長】【グループ活動の効果】が抽出された.【考察・結論】 「地区組織活動」に参加した学生は,参加しなかった学生に比べ,目標到達度が高められていた.一方,その他の実習項目においては,経験できない状況であっても,等しく学べていた.これは,資料の閲覧や担当保健師からの説明,学生同士の学びの共有など,他の方法で学びを得られるよう大学と施設で環境調整したことで実習目標が到達できていたと言える

    統合カリキュラムの保健師教育が卒業後の看護実践で役立っている内容 ─調査票の自由記載から─

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    【目的】 大学における看護基礎教育において保健師養成が選択制に移行する一方で,国が行う地域包括ケアシステムの推進に向けて,地域を包括的・継続的に捉えて看護を展開する看護職の育成が求められている.本研究においては,統合カリキュラムで保健師教育を学修した卒業生は,卒業後の看護実践において統合カリキュラムの学修がどのように役立っていると捉えているかを明らかにする.【方法】 統合カリキュラムの教育を受けたA 大学看護学部の卒業生732 名のうち,調査の協力に同意を得られた123名に郵送法による質問紙調査を実施した.調査内容は,保健師教育は看護実践に役立っていますか,についての選択肢の回答とその内容の自由記載を求めた.「役に立っている」と回答のあった者について内容分析の手法を用いて分析した.【結果】 回答した卒業生(以下,卒業生)84名のうち,看護実践に「役立っている」と回答したのは63 名で,役立っていると捉えた内容は【退院後の具体像をイメージした退院調整の実施】【看護を幅広く捉えて看護実践に活用】【地域や保健師等との連携】【病院と地域を意識した捉え方】【保健師活動の理解】【保健師業務の実践】【職業選択の広がり】の7 のカテゴリーであった.【結論】 卒業生の4 分の3は,保健師教育は看護実践に役立っていると捉えているが,内容は退院支援に関するものが多く,保健師活動に関するものはわずかであった.退院支援は看護師教育の学修内容でもあり,保健師教育のみの学びとは言い難い点がある.しかし,公衆衛生看護学実習を通して,保健師活動の理解が深まることで,地域における多職種との連携を理解していることが示唆され,地域のシステムづくりを学んで,在宅看護と公衆衛生看護の両者の視点から幅広い看護の提供に役立つ可能性が示された.また,看護師から保健師への転職者がおり,職業選択の広がりに役立っていることが示された

    The state of current use of Home Visiting Nurse Station for home medical care for child and support for child care education

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    本研究では,小児のための訪問看護ステーションの活用及び,訪問看護ステーションと他施設間の連携・協働に関する現状と課題を明らかにすることを目的とした.調査対象は訪問看護ステーションを利用している子どもの親7名であった.調査方法は半構成型の面接調査とし,結果は記述的に分析した.子どもの主病名は低出生体重児,先天性表皮水泡症,低酵素性虚血脳症,喉頭軟化症,全前脳泡症であり,年齢は3ヶ月以上8歳8ヶ月以下,訪問看護ステーション利用期間は1ヶ月以上2年8ヶ月以下であった.調査結果から次の課題が明らかとなった : 1)退院直後から適切な訪問看護を提供するため,退院前の病院での子どもの状態観察や家族との話し合い,家族への訪問,病棟スタッフとの情報交換を行う必要がある.; 2)訪問看護師は医療面だけではなく,育児支援・指導や両親・家族の援助など幅広い看護ケアを提供していくことが重要である.; 3)各施設間での連携・協働が十分に確立していない状況下で,家族は各職種に対する役割を判断・選択していた.今後各施設間における連携・協働体制を確立していくことが不可欠である.Purposes of this qualitative study were to clarify the state of current use of Home Visiting Nurse Station (HVNSt) for children and cooperation and collaboration between HVNSt and related institutions.Subject population was 7 who used HVNSt for children. Diagnosis of children were very low birth weight, congenital epidermolysis bullosa, hypoxic ischemic encephalopathy or laryngomalacia. Age of them was from 3 months to 8 years 8 months. Period of use HVNSt were from 1 month to 2 years 8 months.Result were as follows: 1) Visiting Nurse should communicate with family and medical staff in hospital to get much information and provide good home medical care after discharge; 2)It is important for parent, brother and sister; 3)When communication and collaboration were not established with related institutions, family decided the role of each profession; thus connection with Visiting Nurse Station and related institutions must be established

    Home Visiting Nurse Stations in pediatric nursing -- 1st report: The state and subject of home visiting nurse station's activity from station's point of view --

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    本研究は,訪問看護ステーションにおける小児訪問看護活動の現状を明らかにし,今後の課題を明らかにすることを目的とした.全国の看護協会訪問看護ステーションを対象に,半構成型の質問紙調査を実施した.調査結果から小児訪問看護実施上の課題として次の3点が明らかとなった.1)小児訪問看護実施要件についての認識からは,単なる「連携と情報交換」「合同カンファレンス」のみならず,「家族や他職種の小児訪問看護への理解」「家族との信頼関係形成」「退院前の居宅訪問の実施」「退院後の生活を考えた指導」の必要性に対する認識に立脚した実務的な連携を築く必要がある.2)小児訪問看護の実施状況からは,「訪問看護制度に関する訪問看護ステーションからの情報発信と連携への働きかけ」「小児訪問看護の適応の拡大「レスパイトケアや受診同行などの役割充足」が必要である.3)課題解決に導くには,直接的なケア内容の充実化のみならず,訪問看護制度や保険制度の見直しが必要と考えられた.Purposes of this qualitative study were to clarify the state of Home Visiting Nurse Stations (HVNSt) for children. A questionnaire was distributed to 161 Nursing Association Visiting Nursing Stations, and 59 available replies (36.6%) were received. Results were as follows: 1) In understanding the necessary qualifications for home visiting for children, we should build cooperation based on exchanging information with each other. Home visiting nurse's role should be appreciated by families and related institutions. Making good relations between family and nurse for example, visiting home before discharge, discharge preparation and planning to individualize the client's needs after discharge. 2)In home visiting for children, we should extend the number of subjects who can accept services, extend services such as respite support, or nurse helping child and family when they see a doctor. 3)We should provide full direct nursing services. We should reconsider the system of insurance and the role of the Home Visiting Nurse
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