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    A市1歳6か月児健康診査時における フォロー要・非と乳幼児医療費助成制度の利用状況

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    A 市乳幼児医療費助成制度のレセプトデータについて,1歳6か月児健康診査時のフォロー要・非と乳幼児医療費助成制度の利用状況との関係を明らかにし,親子支援の一助とすることを目的とした。対象は1歳7か月から就学前までの者とした。利用率は99.5%であり,A 圏域で完結している受診は66.8%であった。圏域外での受診は隣接するC 市(27.0%)が多かった。1歳6か月児健康診査の支援判定により,親・家庭の要因で継続支援が必要と判断された者を要フォロー群,そうでない者を非フォロー群とし,利用状況を確認した。年間総医療費の中央値は,要フォロー群は95,770(四分位範囲:47,225-177,310)円,非フォロー群92,270(四分位範囲:54,050-142,390)円であり,要フォロー群の方が非フォロー群より高額であったが,有意差は認めなかった(p=0.256)。要フォロー群は非フォロー群に比べ年間総医療費の四分位範囲が少額と高額に広がっていた。疾病の重症度や受診頻度が影響すると考えられるが,今回は医療費総額で検討しており,今後は受診頻度についても検討する必要がある。親子支援として,特に親・家庭の要因で支援が必要となった親に対し,子どもの健康状態への関心を高めるような働きかけを行うことや,適切に受診することについて啓発する必要性が示唆された。また,親が子どもの健康状態にどのように対応し受診しているのかについては更なる調査が必要である
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