9 research outputs found

    The growth of an adviser through practice teaching guidance in kindergarden

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    本研究は,教育実習が実習生だけでなく指導教員の成長を促すものであることに着目し,教育実習を通して実習生と指導教員が相乗的に高まる状況を確認するとともに,そのメカニズムを考察することを目的とする。今回の研究では次の3点が明らかになった。①新任教員は,実習生にとっては目指すモデルとして身近であるということと,新任教員にとっても実習生との呼応関係を非常に意識しており,そのことが相乗的な向上につながっているということが分かった。今後は呼応関係を積み上げながら,保育として必要な内容を深めていくことが望まれる。②熟達教員は,実習生にとっては力量の差が大きいために効力感や職業的同一性が低下せざるを得なかった。今後は力量の差を克服する指導が望まれる。③今後の展望として,指導教員と実習生によるカンファレンスの中で,「子ども」のとらえや,それに対する教師の援助を具体的に深めていくことが,両者の相乗的な向上につながっていくのではないかということが見えてきた。This study enables a teacher to grow through practice teaching. The method of research involved questionnaire completion by the trainee and the teacher. The study obtained three findings. (1) A newly appointed teacher is a model familiar for a trainee. (2) A veteran teacher needs instructions consistent with the trainee's ability. (3) In conference, an instruction teacher and a trainee must deepen the understanding about a child together

    "Improvement of Agri-Food literacy for Children through farm Animal assisted education III"

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    本研究は, 幼稚園及び保育園の幼児を対象とした, 家畜介在教育(Farm Animal Assisted Education for Children:FAAEC)の発展を目指して行った。食農リテラシーとは, 人間生存の基本となる食と, それを可能とする農及び自然環境に関する認識, 評価, 実践を総合した能力のことであり, その能力を生命に対する認識とともに一体的に獲得するためには, 畑作や稲作の体験だけではなく家畜介在教育が必要であると考えられる。本研究では幼稚園における家畜介在教育のモデル動物としてウサギを取り上げている。本研究に先立って, 広島県内200の幼稚園を対象として行ったアンケート及び実地調査の結果, ウサギ飼育率は高いものの, ウサギの健康状態の悪い園も認められた。そこで, 家畜介在教育(FAAEC)を実施する前に, ウサギの飼育状態の改善が急務であると考えられた。本研究では, ウサギのQOLの向上を目指した, エンリッチメントの導入効果について検討した

    Agri-food education for children on dairy cows at university farm

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    「動物介在教育実践コミュニティ」を構築し, 「子どもに対する4つの動物介在教育の実践」に関する予備研究を行った。4つの動物介在教育とは, 「生き物を介した自然環境教育」「動物の訪問による命の教育」「動物飼育・世話体験を通した共感教育」「家畜を介した食農教育」を指す。本報告では特に「家畜を介した食農教育」について詳述した。広島大学附属農場において, 乳牛と牛乳の繋がりを学ばせるために「親子食農教室」を実践した。事前に行ったテストから, 参加者は乳牛に対して牧歌的なイメージを抱いており食料を効率的に生産する家畜としての認識に乏しかった。また, 多くの参加者が分娩と泌乳との関係を理解していなかった。実際に乳牛を見たことによって, 牛の存在の大きさを実感し親しみを持った参加者が多かった。また, 全員が次回も参加したいと回答した。以上の結果から, 本プログラムは参加者の関心が高く一定の教育的効果が認められた。今後の課題として費用対効果, スタッフの教育の必要性などが挙げられた。本研究を通して動物を介在した教育プログラムの基礎案が完成し, 来年度の本格的な実施への足がかりを築くことが可能となった

    The trial of animal assisted education in kindergarten : Study on the effect of interaction with living things on the daily rhythm of preschool children

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    附属三原幼稚園において,「①年長児に対する生き物を通した活動に関する調査②園児の生活リズムモニタリング法の開発」を行った。①では,保護者に発行している「組だより」の内容を分析して生き物にかかわる活動の抽出,活動の位置づけを考察した。その結果,生き物を介在することで,理科的な知識だけでなく,異年齢間の交流や身体的活動の促進,命の不思議さに対する興味への動機付けなどにつながり,園児の生活リズム付けにも貢献することがわかった。②では,アクティウオッチを園児の非利き腕に2日間装着して測定し,生活リズムのモニタリングを行った。今回の調査から,アクティウオッチを用いた方法は,園児の日常の活動に支障なく,正確にデータを記録できたことから有効であると考えられる

    The trial of animal assisted education in kindergarten

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    本研究は, 動物介在療法の流れを汲む「動物介在教育」を通して「いのち」の大切さ, 他者への思いやり, 自然環境への配慮を教えることで, 肉体的にも精神的にも健康な子どもたちを育てることを目的とする。具体的には, 様々な分野の専門家が研究分担者・研究協力者として参加する「CoP-AAE: 動物介在教育のための実践コミュニティ」の構築を通して, 幼稚園で実践可能な「子どもたちのための心を育む動物介在教育プログラム」の開発に取り組む。 昨年度(平成21年度)は, 「動物介在教育実践コミュニティ」を立ち上げ, 「子どもに対する4つの動物介在教育の実践手法」に関する予備研究を, 広島大学大学院生物圏科学研究科の谷田研究室, 広島大学附属三原幼稚園, 広島大学附属幼稚園, 広島アニマルケア専門学校, 福山平成大学と共同で行った。本年度は, 昨年度と同様にCoP-AAEのメンバーと, 「自然体験を通した教育の実践と効果の検証」「動物の訪問による命の教育」「動物飼育・世話体験を通した共感教育」について共同研究を行ったのでその内容について簡潔に紹介する
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