108 research outputs found

    「日常生活における運動量の把握が、健康を保持増進する態度の育成に与える影響について」 <第2部 教科研究>

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    現在の健康と将来にわたっての健康の保持増進を考えるとき、「生活習慣病」の問題が、青少年期から取り組むべき課題として存在している。これは、「個人の健康」の問題として終わることはなく、「医療費の増大」という観点からも取り組まなければならない社会的な課題である。そこで、健康の保持増進のために有効である「運動」についての量的な把握を日常生活全体を通して行う体験が、健康を保持増進する態度を育成することにどのような影響を与えているのかを明らかにし、課題解決の糸口を探った

    体のしくみと薬について考える保健の授業 : 探究活動を通して <第2部 教科研究>

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    薬と正しく付き合うための思考力や実践力を育成するとともに,運動や食事などの生活習慣と健康に関する知識や理解を深めることを目指し保健の授業を実践した。その際,学習する知識や理解の内容や単元のつながりを整理し,「体のしくみ」に重点をおいた学習計画を作成した。また,思考力を高め実生活に生きる実践力を育むために,探究活動として4つの実験を取り入れ, 「体のしくみ」と「薬」について考察する時間を設けた。 その結果,各自がこれまでの生活を振り返り,改善点をみつけ,今後の薬との関わり方や生活の在り方について考える事ができるようになった。特に,探究活動は,学習した知識や理解を深めるだけでなく,多面的・複眼的な視点で考察することができ,思考力を高め実践力を育むのに大変効果的であることを確認できた

    骨盤から姿勢を考える授業 : 首はね跳びへのアプローチ <第2部 教科研究>

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    体育授業における生徒の動きを観察すると,骨盤が後傾したまま動かすことができなかったり,肩甲骨周りも固まってきていたりするような状況が多々見受けられる。そこで,まず,骨盤の活性化を中心にした体つくりを取り入れて, 日頃の姿勢の見直しを図り,身体の使い方を考えさせることから始めた。これらの学習を基盤とし,その後の跳び箱運動(首はね跳び)にチャレンジする過程においても,準備運動などで骨盤から脊柱に連動する動きづくりから身体のしなやかさの向上を図り,自身の身体とじっくりと向き合い,その変化を感じながら取り組めるようにした。また,お互いの関わり合いを感じながら活動できるように,仲間同士の補助やアドバイス場面を多く設定した。このような場面設定や段階的な指導を丁寧に仕組み,「もう少しでできる」と思えるような体験を繰り返し味わわせることを大切にしながら技の習得に取り組ませ,中学1年生女子生徒にとっては難易度が高いと思われる「首はね跳び」に,みんなが安心してチャレンジできるような授業展開を工夫した。その結果,生徒は日常における自己の姿勢の状態について意識を高め,その改善を図りながら,授業中の運動場面へのつながりも考えるようになり,難易度の高い技に仲間とともに積極的にチャレンジすることができた

    細菌の培養実験を取り入れた保健の授業実践 : 感染症と人間 <第2部 教科研究>

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    感染症の原因となる病原体の多くは, 目に見えず存在が実感できないものである。しかし,それらは人間とともに生物界の一員として生態系の中で共存しているという視点を持つことで,耐性菌の間題や新興感染症• 再興感染症の間題の根本がより理解できると考える。そうした共存関係を理解させるために,私たちの周りに存在する細菌を採集して培養する実験をおこなって,その結果から「感染症と人間の関係」についてお互いに意見を出し合いながら考えを深めていく授業を構成し実施した。生徒は,積極的に実験に取り組み,「感染症と人間の関係」について考えを深め,「細菌との共生」「免疫力の向上」「生活習慣の重要性」といったキーワードをつかってそれぞれの考えを述べており,感染症を防ぐための行動選択や意思決定につながる授業であったと考える

    <教科研究>気づき,交流し,発表する体育授業 : 友だちと感じ合って動くダンス

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    新学習指導要領が告示され,保健体育科の目標に「心と体を一体としてとらえ」という表現が加えられた。その背景には,今日の子どものこころとからだに生じている発達的・人格的課題に対して積極的に取り組み,子どもたちがこころとからだを解放できるような運動学習の保障が求められていることがある。そのようなことはこれまでのダンス学習で,すでに意識的に取り組んできたことであるが,これまで以上に,誰もが運動することの心地よさや楽しさを味わい,友だちや自分自身の'こころやからだの声を聴ぐ'ことで自分自身を認識し,自己表現の質を深めていきたいと考え授業を実施した。毎時間のダンス学習カードに書かれた感想や学習者自身による到達度評価,授業前後のダンスに対するアンケート調査の比較,授業終了後の自己評価及び感想から,自分自身のからだと対話し,友だちともからだでコミュニケーションしながら,みんなと作品を創作し発表する達成感・満足感を味わえたことがうかがえた

    体つくり運動との関連を図るマット運動の授業 : 運動感覚の獲得を目指して <第2部 教科研究>

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    マット運動の技ができるようになるためには,技の各局面でのポイントや技術を理解し,身体を操作することが必要になってくる。しかし,マット運動の限られた時間の中だけでは,ポイントや技術の理解はできても,身体操作ができるようにすることは難しい。 そこで今回は,これまで以上に体つくり運動とマット運動の関連を図り,運動感覚能力を育み,感覚作りの運動から運動感覚を獲得することを重視し,その中で身体操作ができるよう授業を展開した。その結果,技のポイントの理解が深まり技能が向上するだけでなく,各局面での身体の使い方についても具体的な部位や筋肉を意識しながら運動ができるようになった。また,技のポイントや身体の使い方などの理解が深まることで,補助や助言しあう場面も多くみられるようになった
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