30 research outputs found

    Effect of School Internship on Student Teachers’s Practical Teaching Skills : Based on the Questionnaire Survey to Participants of School Internship in Faculty of Education, Okayama University

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    岡山大学教育学部では,平成25 年度より4年次に公立学校園での教職実践インターンシップを必修化した。教職実践インターンシップの効果について,教育実践力を構成する4つの力に着目して,平成25 年度,26 年度の実習生を対象としたアンケート結果を検討した。その結果,(1)特に伸ばしている力は生徒指導力であり,コーディネート力は伸びにくかったこと,(2)授業でメイン指導を行なったことが教育実践力を高める上で重要な経験になる可能性があること,(3)「特別支援を要する子どもに対する個別指導や補助」などの公立学校園ならではと考えられる経験が教育実践力を高める上で重要な経験になる可能性があること,が主に示唆された

    A Study on the Trainee Teachers’ Image of Student Guidance

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     本研究の目的は教職課程履修学生の生徒指導イメージの検討,並びに授業イメージとの関連の検討であった。研究1 ではメタファー法に基づき,学生を対象に生徒指導イメージを調査し,12 のカテゴリーが得られた。最も記述者が多いカテゴリーは「間違いを正す」「将来への方向づけ」であった。研究2 では,研究1 を基に生徒指導イメージを測定する尺度を作成すると共に,授業イメージとの関連について検討した。調査の結果,(1)生徒指導イメージは「指導の難しさ」「一方的な指導」「個に応じたきめ細かな指導」「間違いを正す」「やりがい」「将来への方向づけ」「指導の不十分さ」「人間としての基礎・土台作り」,の8 因子であること,(2)生徒指導イメージの各因子得点を基にグループ分けを行った結果3 グループに分類でき,生徒指導イメージが不明確と考えられるグループが授業イメージの「組み立て」「楽しさ」「臨機応変」「不透明」の得点が低いこと,などが示唆された

    A Study on the Change of Image of Student Guidance by Trainee Teachers Before and After University Lecture

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    本研究の目的は,全学教職課程履修学生の生徒指導に関する講義の前後における生徒指導イメージの変容を検討することであった。そのため,教育学部以外に所属し教職課程を履修する学生のうち,生徒指導に関する講義を受講する学生を対象に,講義の前後に調査を行い,115名の有効回答が得られた。その結果,(1)生徒指導イメージの8因子のうち,「指導の難しさ」「一方的な指導」「個に応じたきめ細かな指導」「間違いを正す」「やりがい」の5因子が有意に高まり,学生の生徒指導イメージが講義を通して深まっている可能性があること,(2)学生の生徒指導イメージの因子間相関を講義の前後で算出した結果,講義後に相関係数が有意に転じたものが多く,学生の生徒指導イメージが講義後により多面的になった可能性があること,が主に示唆された。そして,講義の充実度や生徒指導力の高まり度などの補足データと併せて結果が考察された

    Research on the Effects of Nursery Teacher Training for Freshman on Practice Teachers’ Changes in the Image of Children and Practical Childcare Skills Subtitle: Their Pre-School-Teacher Efficacy Before Practice Teaching

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    本研究の目的は,1 年次における保育実習前後の実習生の子どもイメージ並びに保育実践力の変容について,実習前の保育者効力感に着目しつつ検討することであった。そのため保育実習に参加した実習生を対象に調査を行い最終的に36 名を分析対象とした。主な結果として,(1)子どもイメージについて,実習前の保育者効力感が低かった実習生は実習後に「自己中心性・二面性」「創造性」「悲観的・不信」の3 因子の得点が実習後に高くなること,(2)保育実践力について,3 因子とも実習前の保育者効力感の高低に関わらず実習後に得点が高くなることなどが示された。The purpose of this study is to investigate the effects of nursery teacher training for freshman on practice teachers’ change in the image of children and practical childcare skills, focusing on the practice teacher’s pre-school-teacher efficacy before practice teaching. In total, 36 practice teachers participated in a questionnaire. Major findings were as follows. (a)Practice teachers who were low scores in pre-school-teacher efficacy before practice teaching increased the score of “egocentric and dual nature”, “creativity” , and “pessimistic and distrust” images of children after nursery teacher training. (b)Practice teachers increased the scores of all factor of practical childcare skills after nursery teacher training

    Exploratory Research on the Effects of Nursery Teacher Training for Freshman on Practice Teachersʼ Changes in the Image of Children and Sustainable Volition for Learning

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    本研究の目的は,1 年次における保育実習前後の実習生の子どもイメージ並びに学習の継続意志の変容について,進路希望に着目しつつ検討することであった。そのため保育実習に参加した実習生を対象に調査を行い最終的に 31 名を分析対象とした。主な結果として,(1)子どもイメージについて,進路希望に関わらず 8 因子のうち「批判性」の得点が実習後に高くなること,(2)学習の継続意志について,4 カテゴリーのうち,「教育・保育を行う」「学級担任としての仕事」について交互作用が見られ,「保育士または幼稚園教諭」を志望する学生は実習後に得点を低下させること,(3)学習の継続意志の「園組織の一員としての仕事」について交互作用が見られ,「保育士または幼稚園教諭」を志望する実習生は実習後に得点を低め,その他の進路希望の実習生は実習後に得点を高めること,が示された。The purpose of this study is to investigate the effects of nursery teacher training for freshman on practice teachers’ change in the image of children and sustainable volition for learning, focusing on the practice teacher’s career planning. In total, 31 practice teachers participated in a questionnaire. Major findings were as follows. (a)Practice teachers increased the score of “critic” image of children after nursery teacher training. (b)Practice teachers who want to be nursery/kindergarten teacher decreased the scores of “practice education and childcare” and “work as a classroom teacher” of sustainable volition for learning after nursery teacher training. (c) Practice teachers who want to be nursery/kindergarten teacher decreased the score of “work as a member of a school organization” of sustainable volition for learning after nursery teacher training. Practice teachers who want to be non nursery/kindergarten teacher increased the score of “work as a member of a school organization” of sustainable volition for learning after nursery teacher training

    A Survey Regarding Third-Year College Students’ Consciousness of Student Teaching Based on the Questionnaire Survey to Participants of Student Teaching in 2013

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     本研究の目的は,岡山大学教育学部で行われている3 年次の教育実習(主免実習)に関する学生の意識を検討 することであった。そのために,平成25 年度の受講生アンケートより小学校教育コース,中学校教育コースの 学生のデータを分析した。そして,実習前の実習生の実習に向けた取り組みや不安感,実習の充実度,実習前後 の教職志向性の変容,教育実践力を構成する4 つの力について着目した。その結果,(1)実習生の実習に対す る不安は全体的に高く,特に授業に関する不安が高いが,指導教員や実習生との関係に関しての不安は低いこと, (2)実習の充実度が高いこと,(3)実習の充実度に関わらず教職への魅力感は実習前後で高まるが,教職志望 度や教員採用試験受験意志は実習の充実度が高い学生が高まること,(4)実習の充実度が高い学生はそうでな い学生に比べ4 つの力のうち「学習指導力」を除く力において部分的に自己評価が高いこと,が主に示唆された

    Practical Seminar for the Teaching Profession on the Teacher Training Program at Okayama University(2)

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     岡山大学では,平成25年度後期より本格実施する教職実践演習に向けて,独自で通年開講する教育学部を除く7課程認定学部と教師教育開発センター(以降,センター)が協同して準備を行っている。平成24年度後期に教育学部以外の教職希望学生を対象に15講からなる教職実践演習(以降,全学教職実践演習)の試行を実施した。試行は参加学生へのアンケート調査や授業担当者の反省会で得られた意見より,概ね期待された効果が得られた。一方,試行に参加した学生が教育実習後と比較し伸びているのか,必修科目になれば教職を目指さない学生が混じるため試行ほど成果が期待されないのではないか,等の課題が指摘された。試行の反省を基に,平成25年度前期には受講生向けに「全学教職実践演習ガイドブック」を,40 名近くの指導者向けに「全学教職実践演習ハンドブック」を作成した。本稿では試行の成果と課題及び本格実施の実際について報告する

    A Study on “Subject Contents Organization (SCO)” for Teacher Training Program in the Faculty of Education, Okayama University : Practice and Assessment of SCO in Elementary School and Junior High School Teacher Training Curriculum

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     岡山大学教育学部・教師教育開発センターは,平成23 ~ 27年度「教員の資質向上に寄与する『大学と学校・教育委員会の協働』の実現−学校教育改善との連動で教員養成教育を進化させる−(先進的教員養成プロジェクト)」に取り組んだ。その中の教科構成学開発事業では,本学部で独自に構築・実施しているコア・カリキュラムの中での教科内容構成のあり方について,2つのプロセスから研究を行った。本稿では,平成26年度に学部教育全体で取り組んだ「教科内容構成要素に関するシラバス記述」と,部会員が平成26・27年度に授業を実践した小・中学校の教職および教科に関する科目(数学・理科・家庭科・国語科)の受講生に対して実施した「教科内容構成力」に関するアンケート調査の分析から,本学部の教科内容構成研究の特徴と課題について検討した

    A Study on the Curriculum of Junior High Schools in Okayama City; Analysis and Classification of the Educational Objectives

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    岡山市立中学校全38 校の学校教育課程,特にそれを構成する要素の一つである学校教育目標に着目し,その特徴を明らかにするとともに類型化を行った。学校教育目標に使われている言葉の分析からは,「心の教育 豊かな心」「自ら学ぶ力 自己学習力」「健康体力」といった学習指導要領のキーワードが多く使われていること,そして岡山市立中学校の特徴としては岡山市の教育が目指す「自立する子どもの育成」を踏まえた「自主 自立 主体性」という言葉や「努力 向上心 がんばる」「人権尊重」という言葉が多く使われていることが明らかとなった。また,クラスター分析による学校教育目標の類型化からは,「市施策対応型(10 校)」「岡山伝統型(13 校)」「指導要領準拠型(10 校)」「全面強調型(5校)」の4類型に分けられることが明らかにされた

    Practical Seminar for Teaching Profession in All-University Teacher Training Program at Okayama University

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     岡山大学教師教育開発センター(以下,センター)は,全学教職コア・カリキュラム(以下,全学コア・カリ)の研究・開発と運営を行っている。教職実践演習については独自で開講する教育学部を除く7課程認定学部とセンターが協働して本格実施に向けた準備を行い,平成23年12月には「全学教職実践演習授業計画(案)」(以下,授業計画(案))を作成し,認識の共有化を図っている。一方で,各教職課程運営委員(以下,運営委員)からは学部内での説明や周知に関して不安や困難を述べる声も多く挙がった。そのため,平成24年2月にFD研修として教職実践演習のプレ試行を実施した。その結果,イメージがわくという成果と,教科専門科目担当教員(以下,教科教員)がどのように授業へコミットすればよいかという不安等の課題が顕在化した。そこで,教科教員が有している期待や不安等の意識を調査することにより,授業を構築するための成果と課題を明らかにした
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