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    家庭用自動炊飯器の機能性について

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    "1)調査 家庭における炊飯器の使用実態および自動炊飯器の利用状況を知りたいと考え,アンケート調査を行った.その結果,自動炊飯器を使用しているものは全体の95%を占め,そのうちガスは56.3%,電気は30.8%とガスは電気の2倍近い数が使用されていた.家族数が多かったり,1日1回炊飯のため1回の炊飯量の多い家庭ではガスが多い.炊飯器は1.8l~2l炊きのものが最も多く,1回炊飯量は500~900 g が多かった.1日1回だけの炊飯の家庭が多く,朝食時炊飯が多い.自動炊飯器に対しては飯が美味であり,器具は便利であるとの評が多く,ジャー式炊飯器の利用度は低かった. 2)実験 ガス,電気それぞれ2種の自動炊飯器と対象鍋としての文化鍋1種,計5種の炊飯器によって炊飯実験を行い,その機能性について検討した.所要時間についてはガスは電気の約1/2であるが1回の炊飯に要する費用は大差はない.ガスは電気に比して火力が強く早く沸騰点に達し,また対流作用も活発で均等に加熱されるため煮崩れも少なく飯の味もよい.しかし少量炊飯の場合は火力を調節して時間を長めにしないと飯が硬くなる.文化鍋に比し,自動炊飯器,特に保温装置のあるものは保温上有利である.底面は文化鍋を除きいずれもわずかの焦げがみられた.保温後の飯の変化も官能的にはほとんどない.官能テストの結果はガス炊飯器による飯が一般に好評であったが有意の差はみられなかった.飯色測定の結果はガス炊飯は黒味を帯びて透明感があり,電気炊飯は明るく白い.以上のように文化鍋に比して,自動炊飯器は技術的に困難とされている炊飯調理が自動的に行われ,しかも比較的美味な飯が得られるのみならず,保温装置があれば飯は冷めにくいなど,家事労働の省力化からもよい器具といえる.特にガス自動炊飯器は火力が強く,加熱作用も合理的であり,所要時間も短い上,飯の味がよいなど良好な結果が得られたが,タイマー利用のためには電気自動炊飯器が便利である.

    食器手動洗浄方法の研究(洗いかたによる食品と洗剤の残留について)

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    "(1)でんぷんは食器をあらかじめ水浸しておけば洗剤の必要はない。しかしこの場合,湯で予洗して流水すすぎするのが結果がよい。(2)たんぱく質は単純な場合は洗剤は不要である。洗いかたはでんぷんと同様でよい。(3)脂肪は水洗いではとれない。洗剤を用いたほうが早くとれる。しかし湯を用いて時間をかければ洗剤がなくても落ちる。植物性脂肪より動物性脂肪のほうが落ち難く,また皿のふちやくぼみに残ることが多い。(4)食品は実験で行なったような単純なものは少なく,またこれが調理されるとさらに複雑な状態となって食器にもられ,それを汚すことになるから,洗いかたもそれによって適宜行なわなければならないことは当然であろう。(5)食器のABS残留は野菜瀬に比べて少ないようであるが0ではない。特に原液を用いることは使用規準量の1000倍であるから残留も多く,また皮膚からの浸透などを考えれば避けるべきである。濃度を高くしても洗浄効果が上がるわけではなく,不経済でもある。あらかじめ希釈しておいて用いるべきである。(6)流水すすぎは10秒以上したほうがよいが,節水の点からも有効な流水すすぎをすべきであり,実験の結果,ため水洗いと流水洗いを比較して,いずれにも大差なく洗剤残留がみられたことは洗剤が落ち難いものであることを示している。(7)なお洗いかたとして,汚れの少ないものから洗うこと,食器の裏を十分にすすぐこと(特に重ねる場合はそれが必要である)途中で洗剤を足さないことなどに注意すべきである。(8)素焼の食器や,傷のある食器は食品残留も洗剤残留も大であるから使用しないほうがよい。(9)石油系ABS,LAS洗剤は出来るなら使用しないほうがよいが,天然油脂洗剤は洗浄力が弱く,また高価でもあるから,石油系洗剤のメリットを考えてこれを用いるに当たっては十分の注意を払って,極力残留を少なくしなければならない。

    Phenotypic Drug Screening for Dysferlinopathy Using Patient‐Derived Induced Pluripotent Stem Cells

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    Abstract Dysferlinopathy is a progressive muscle disorder that includes limb‐girdle muscular dystrophy type 2B and Miyoshi myopathy (MM). It is caused by mutations in the dysferlin (DYSF) gene, whose function is to reseal the muscular membrane. Treatment with proteasome inhibitor MG‐132 has been shown to increase misfolded dysferlin in fibroblasts, allowing them to recover their membrane resealing function. Here, we developed a screening system based on myocytes from MM patient‐derived induced pluripotent stem cells. According to the screening, nocodazole was found to effectively increase the level of dysferlin in cells, which, in turn, enhanced membrane resealing following injury by laser irradiation. Moreover, the increase was due to microtubule disorganization and involved autophagy rather than the proteasome degradation pathway. These findings suggest that increasing the amount of misfolded dysferlin using small molecules could represent an effective future clinical treatment for dysferlinopathy. Stem Cells Translational Medicine 2019;8:1017–102
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