3 research outputs found

    B群溶連菌が検出された劇症型壊死性筋膜炎の1例

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    雑誌掲載版60歳,男.約40年の飲酒歴があり,非代償性アルコール性肝硬変,糖尿病で内科入院中.初診の前日,左前腕の疼痛を訴え,翌日には暗赤色の紅斑が出現した.紅斑は急速に拡大,左前腕から上腕伸側にかけて広範な組織壊死に進展.白血球数,CRPの著明な上昇を認め,ただちに抗生物質,γ-グロブリンの投与と同部位のデブリドマンを施行したが,多臓器不全により死亡した.左上肢壊死部の皮膚,筋膜,筋,滲出液の組織培養及び血液培養から,B群溶連菌と未同定のグラム陰性桿菌が検出された.基礎疾患を有する患者では,初発皮膚症状が軽微でも自験のように極めて急速な経過をたどることがあり,注意が必要であ
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