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    成人看護学慢性期実習における透析センター見学実習の意義

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    平成9年度カリキュラム改正において,実質的に慢性期実習の期間が短縮される中で,慢性期実習に位置づけられている透析センター見学実習を継続するかどうか,見直しの時期である。そこで,学生の透析センター見学実習終了後の記録の中から,実習目標に沿った内容を抽出し,その内容の目標達成度と学習内容から透析センター見学実習の学習効果を考察し,見学実習の意義と問題点を明確にした。その結果,透析センター見学実習の意義として,(1)患者個々の生活の多様性を理解し,成人看護学実習のねらいである『対象理解』を充たしている。(2)透析治療を一生涯受けて生活する人間を理解しようとする学生の意識は,慢性期にある患者の看護を学ぶことにつながる。(3)退院後の継続看護を医療・保健・福祉の面から直接学べる実習であることがわかった。また,今後の課題として,学習の機会を有効に活用するため実習前のオリエンテーション,実習後の学内カンファレンスにおいて,学生への動機づけや振り返り等を行い,記録用紙の工夫も行うことが必要であることなども示唆された

    成人看護学急性期実習におけるICU見学実習の意義

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    成人看護学急性期実習では,急性の健康レベルにある患者の理解や高度な医療や専門的な看護を学ぶ目的として,1日のICU見学実習を行っている。今回,ICU見学実習における学生の目標達成度とその教育効果を明らかにすることを目的に学生の記録内容を3段階の学習レベルに分類し,分析を行った。その結果,学生の目に入りやすい目標2のICUにおける患者の特徴・看護婦役割や目標4のICU内の設備・ME機器などは学びやすく,目標1・3のICUの機能や医療チームといった目に見えないものは学びにくいことがわかった。また,ICU見学実習の学習レベルの向上を図るために,オリエンテーションの充実や見学後のまとめのカンファレンスを設けるなどの教育方法の検討も必要と考える。しかし,ICU見学実習は高度な医療・救急時の対処・対象の健康レベルの特徴を理解する上で意義があり,今後もICU見学実習の学習効果に期待したい
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