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    幼稚園教育要領等改訂に伴う保育内容領域「言葉」に求められる授業内容に関する一考察 : 領域「言葉」の授業内容を「表現する言葉」の視点から考える

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    本研究は,平成29年の幼稚園教育要領,保育所保育指針,幼保連携型認定こども園教育・保育要領の3法令改訂に伴い,保育内容領域「言葉」の授業内容を,「表現」の音楽表現の授業内容と呼応する形で設定できる部分について検討することを目的とする.言葉は一般的に「聞く」「話す」の順序で発達していくが,領域「言葉」の授業内容を「表現する言葉」の視点から考えると,ただ聞くのではなく,子どもがより多く深く聞くことができるような遊びを子どもの環境にちりばめられる保育者の育成ができることを一つの目標として考えることができる.聞くことから話すことへ繋がり,聴くことから歌うことへと繋がるという点で,言葉と音楽表現の一般的な発達の共通項があり,この部分を授業内容に取り込むことができる.具体的に「生活の歌」は,領域「言葉」と音楽表現の橋渡しを日常的に行うことができるものの一つであると筆者は考える

    幼稚園教育要領改訂に伴う保育内容領域「表現」に求められる授業内容に関する考察 : 新しい教職課程のモデルカリキュラムとの比較を通して

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    「幼稚園教育要領」,「保育所保育指針」,「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」が2017年3月31日に改訂された.今回の改訂は,2016年12月の中央教育審議会(以下中教審)の答申を踏まえ,幼稚園教育において育みたい資質・能力を明確化する事と,「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」を明確にし,小学校教育との円滑な連携を図ることを基本的なねらいとして行われている.幼児教育において育みたい資質・能力として,「知識及び技能の基礎」,「思考力・判断力・表現力等の基礎」,「学びに向かう力,人間性等」の三つが示された.養成校においても,この改訂の趣旨に基づき,教員養成段階においても2018年3月の教職課程再過程認定に対応すべくカリキュラムの改正が求められている.現在筆者らが担当している領域「表現」の科目について,今回の改訂に伴い必要とされている内容と現行の授業内容を精査し,カリキュラムに反映させるべき点や幼稚園教諭に求められる資質能力は何かについて考察をおこなった.その結果,生きる力を育み,あらゆる教科の基礎を作る領域「表現」の科目の教育的効果と身体表現,音楽表現,造形表現が連携して教育を行う必要性や,他領域との連携の重要性を再認識することが出来た.また,保育者自らが表現へ向かう力や意欲を高め,自らが表現者となり子どもと共に表現を楽しむことが,子どもの表現をより豊かで自由なものに導くことが期待でき,それに対応すべきカリキュラム改善点の方向性が明らかになった

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