19 research outputs found

    介護福祉士養成課程における「レクリエーション」の役割と課題

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    研究ノート介護福祉士養成課程の見直しが進む中、新しいカリキュラム案にレクリエーション科目がなくなる方向が示された。本稿では、介護福祉士養成課程における「レクリエーション」の役割と課題を明らかにするために、現介護福祉士課程、新しいカリキュラム案、ドイツ老人介護士教育課程を比較するとともに、(財)日本レクリエーション協会の実施した調査から、現場の介護福祉士のレクリエーションとの関わりを検討した。レクリエーション援助は「尊厳を支えるケアの実践」に重要な役割を果たすため、新しい統合されたカリキュラムの中でも、今まで果たしてきた役割を後退させることなく、生かしていくことが重要であり、そのためには、介護福祉士養成課程に関わる教員の連携が必要不可欠であると考えられた

    巧技台の「ハシゴ渡り」から発達特性を知る(2) : 認定こども園A 園における「園庭プロジェクト」前後の測定結果から

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    研究ノート 第1報に続いて、認定こども園A 園における体力測定時に、巧技台の「ハシゴ渡り」を実施し、タイムを測定し、その様子を撮影し、分析した。 成長、運動発達につれて、自分の足を確認しなくても高ばいでハシゴを渡ることができるようになり、ハシゴ渡りのタイムも速くなっていった。また、ハシゴ渡りのタイムは体力測定値と中程度の相関関係にあり、ハシゴ渡りのタイムが速いことは動きに敏捷性があり、巧緻性も高いことを示し、自らの身体を上手にコントロールできていると考えられた。 3 歳から6 歳頃にかけては、多様な動きを身につけていく大切な時期である。今報において5 歳児クラス(5,6 歳)の半年で、ハシゴを交差性の動きで渡れる幼児が増え、ハシゴ渡りのタイムが速くなり動きがスムーズになっており、体力測定のT スコアも伸びていることの背景には園庭プロジェクトによる豊かな外遊び環境があると推察された。このことから、幼児期にこそ発育発達過程に沿った運動あそびや環境に合わせる運動あそび、ダイナミックな運動あそびが重要であると考えられた

    巧技台の「ハシゴ渡り」から発達特性を知る

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    研究ノート 巧技台の「ハシゴ渡り」を視る視点を明確にし、発達特性(気になる様子)を推察することにつながるかを検討するために、幼児の体力測定時に巧技台の「ハシゴ渡り」を行い、渡る様子を観察し、タイム測定を行った。 巧技台のハシゴを渡る際に、前を向いて渡る幼児はタイムが速く、動きもスムーズである一方、足を確認しながら渡る幼児はタイムが遅く、動きもぎこちない傾向にあった。巧技台の「ハシゴ渡り」において自分の手足を見て確認することの背景には、感覚の未発達や身体図式・身体像の未発達があると推察された。巧技台の「ハシゴ渡り」は「高ばい」で「わたる」という運動要素のある効果的な運動遊びであり、その中で子供の発達特性を確認することにつながる可能性が示唆された

    Measurement of Children's Movement in Kindergarten and Nursery School Settings : Observational Assessment of Coordination in Motor Play

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    体力低下や発達が気になる子が増えている保育・幼児教育現場において、幼児の運動をどのように評価し、支援していくかは重要な課題である。本研究の目的は、保育・幼児教育現場で、幼児の運動どう評価されているのか、その課題を整理し、どう評価すべきかを検討することである。体育分野における幼児の体力・運動能力の測定評価のレビュー研究を中心に、幼児の運動評価の課題を整理する。気になる子が増加している現状から、発達支援の視点も踏まえて検討した。  多くの指針、調査研究、文献等で指摘されているように、幼児期は基本的な動きを獲得する時期であり、動きの調整をつかさどる神経系の機能や運動を調整する能力が重要であり、その評価をする必要がある。  幼児期は調整力、協調性の評価が大切であること、幼児期は全力発揮による測定は難しいことから、調整力や協調性の指標となる走・跳・投以外の種目の研究や観察的評価指標の開発を増やしていく必要がある。  また、幼児期は、遊びを通して評価することが望ましいため、調整力、協調性をみることができる運動遊び、発達評価の視点を持つ運動遊びを開発し、調査研究を進めていくことが重要であると考えられた。研究ノートResearch notedepartmental bulletin pape

    静岡県における障害者が利用できるスポーツ関連施設に関する基礎的研究(第1報) : スポーツ関連施設における障害者の受け入れ状況

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    論文障害者の健康管理を目的として、静岡県内にあるスポーツ関連施設356施設に対して、障害者の受け入れ状況をアンケートにて調査した。回答が得られたスポーツ関連施設数は177施設(49.7%)であった。アンケート調査の結果、障害者が利用できるスポーツ内容は1.水泳44施設(40.0%)2.筋力トレーニング32施設(28.3%)3.テニス24施設(21.8%)4.エアロビクス19施設(17.3%)5.卓球19施設(17.3%)の順である。障害者の受け入れ状況においては、精神障害者と視覚障害者の受け入れに困難性が指摘された。施設の設備面では、車椅子対応の設備としてスロープ・段差及び車椅子でできるスポーツ器具の不足が問題となり、今後これらの問題の解決が重要なポイントになる。また、障害者がリハビリテーション施設として利用できる施設数は85施設(47.5%)であり、将来的にはリハビリテーション施設としての可能性が示唆された
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