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    国語科教育実習の研究 <第2部 教科研究>

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    国語科教育実習において,教育実習生はどういう出来事と出会い,そこではいかなる働きかけが有効なのか。こうしたテーマを掲げて,8年間,福山附属国語科では教育実習の様態を蓄積し分析と考察を続けてきた。本論文はその研究のまとめである

    Notes of the Teaching practice on the Japanese language education (4) : For the time to come

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    本研究は, より優れた中等教育授業者を育成する国語科教育実習のあり方を求めて, 実習現場で生起している出来事の記述, 分析, 考察を行い, それを通じて, ①中等国語科教員養成プログラム(学部教育+附属実習)の教育内容の体系化, ②中等国語科教育実習指導体制の確立, にかかわる提言を試みることを目的としている 2008年度は, 単元及び教材と授業の具体に即した記述, 分析を積み重ねてより実践的なモデルを構築していく研究の2年次として, 「小説」単元の実習授業を取り上げた。分析・考察の第1は, 「小説単元における授業力獲得のための課題と指導のポイント」として, ①「主題把握」から「問題領域の焦点化」への転換, ②「登場人物の心情把握と共感」から「問題を引き受ける読み」への転換, ③作品と学習者の接点, ④ワークシート作業の陥穽, ⑤読みの交流の成否。分析・考察の第2は, 授業力向上における「経験の転換・飛躍ポイント」として, ①授業経験の上に指導教員の授業を観察する, ②授業者自身のことばを具体的に考察する, ③学習者を受け止め学習者に働きかける意識。また, 「『単元別 授業力獲得モデル(II)-小説』-授業力獲得のための指導ポイント-」を提案

    Notes of the Teaching practice on the Japanese language education (2)

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    本研究は,教育実習Bにおける教育実習生の顕著な課題を析出し,課題克服の働きかけを考察することで教育実習Bで使用する観察実習生による記述シートを改善・修正するものである。研究最終年次である三年次の本年度では,観察実習生の主体化する国語の授業観を指摘し,このテキスト観からする国語の授業の問題点を議論の俎上にのぼせ分析し,有効な働きかけの足場を示すものである。また,その足場からする観察実習Bへの参加が授業力獲得に繋がることを,観察記録や講話記録を分析することで明らかにする。以上の考察を通して,広く実習生の“学び"を呼びかける

    Notes of the teaching practice on the Japanese language education (2)

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    本研究は,教育実習Bにおける教育実習生の顕著な課題を析出し,課題克服の働きかけを考察することで教育実習Bで使用する観察実習生による記述シートを改善・修正するものである。研究二年次の本年度では,観察実習生の主体化するテキスト観を指摘し,このテキスト観からする国語の授業の問題点を議論の俎上にのぼせ分析し,とりわけ,教育実習Bという経験を通して認識上の変容が見られない観察実習生に対して有効な"学び"を考察し,その"学び"の諸観点を提言するものである

    Notes of the Teaching practice on the Japanese language education (5) : For the time to come

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    本研究は, より優れた中等教育授業者を育成する国語科教育実習のあり方を求めて, 実習現場で生起している出来事の記述, 分析, 考察を行い, それを通じて, ①中等国語科教員養成プログラム(学部教育+附属実習)の教育内容の体系化, ②中等国語科教育実習指導体制の確立, にかかわる提言を試みることを目的としている。 2009年度は, 単元及び教材と授業の具体に即した記述, 分析を積み重ねてより実践的なモデルを構築していく研究の3年次として, 「古典」単元の実習授業を取り上げた。 古典単元における実習生の躓きで顕著なことは, 単元構想段階での単元の主題に対する思索不足であることが, 本年度「古典単元」の諸記録シートの分析を通じて明らかになった。従って, 実習生のこの問題点を考察の俎上に上せ, 単元の主題に対する思索不足の原因を明らかにした。また, 「古典単元における授業力獲得のための課題と指導のポイント」として, 上記の課題に対する働きかけを, 実習活動の諸局面に即して記述した。さらに, 実習生の変化変容の内実をよく指し示す具体例を取り上げ分析・考察した

    Notes of the Teaching practice on the Japanese language education (1)

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    本研究は, 観察実習生の学びの実態を記述, 分析, 考察し, 以て中等国語科教員養成プログラム(学部教育+附属観察実習)の, より体系的な教育内容に向けて提言するものである。一方で当校国語科では, 2009年度に, 「(5)教育実習の在り方について(重点テーマ) これからの教育実習 国語科における教育実習指導の研究」とする5年次計画の研究を終え, 教壇実習を通じて実習生がいかなる困難に出会い, どのように応答するのかを収集分析し, 単元別に有効な授業力獲得モデルを構築している。従って, 本研究は先年度までの研究成果を踏まえつつ進めるものだが, 先年度までの研究成果を踏まえることで観察実習生の記入する諸記録用紙本年度版を開発している。本研究は, この諸記録用紙の記述内容を具体的な分析対象として考察している。 考察を通じて, 教材テキストの「ものの見方や考え方」を中心にして授業構想に及ぶ観察実習生の姿が確認されたが, 他方で, 典型的な学習展開を無批判になぞる実態も明らかにした

    中学校1年生の総合的な学習における著作権教育について : 授業実践と生徒の意識変容の調査 <第2部 教科研究>

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    我が校の中学校1年生の総合的な学習では「学び方を学ぶ」をテーマに学習を進めている。その中で2003年度からこの中学校1年生の総合的な学習に著作権の学習を取り入れている。2007年度と今年度とでアンケート調査を行い,この著作権の学習によってどのくらいの生徒に意識の変容がみられるのか,また著作権に関する意識のどのような因子にこの学習が変容をもたらしているのかを調査した。その結果,学習の前後で「著作権の意識化」という因子で有意な差が顕著にみられたので報告をする

    Using multimedia for nurturing a solid academic prowess : The practice for Scientific thinking and Literacy

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    広島大学附属福山中・高等学校では, 平成18年度末までに校内の情報ネットワーク基盤整備をおこない, ビデオ教材などの大容量のデータをネットワークを介して高速で配信することが可能となった。また, 全教員にノートパソコンが配布され, 全HR教室にはハイビジョン液晶TVが設置された。1年次の研究では, 完成したシステムの特徴をまとめ, その教育利用に関わる機能について分析をおこなった。また, システムの特長を活かした新たな活用の可能性を検討すると共に, マルチメディア教材や指導方法の開発にも取り組んだ。2年次の本研究では, 1年次の実践を発展させ, また新たな活用方法について検討すると共に, 教材開発にも取り組んだ。また, 校内の情報セキュリティに関する運用方法を検討し, また生徒の情報セキュリティ教育のあり方について, 実践をもとに検討をおこなった。特に, ハイビジョン液晶TVを核とするシステムは, 多様なメデイアの提示が可能であり, その能力を活かした活用がさまざまな形で実践されてきていることを報告し, 当校が研究している「科学的思考力やリテラシーを育む」ことに有効なツールとなることを示した
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