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Studies on the Ecology and Eradication of the Pine-Bark Beetles : II. Emergence time of Monochamus allternatus and Effects of Insecticide Spray
(1)マツノマダラカミキリ羽化は5月31日から始まり7月20日までの51日間続いて,羽化ピークは6月18日であった. (2)マツの枯損木10本から516頭のマツノマダラカミキリが羽化し,その体中から最高1,600頭のマツノザイセンチュウが検出された. (3)薬剤散布によるマツの枯損防止試験は全面2回散布区および樹冠1回散布区において枯損率がきわめて低いので散布効果があったと認められた. (4)薬剤散布は樹体に均一に散布し,2年連続散布することにより防除効果が認められた. (5)マツノマダラカミキリとキイロコキクイは樹冠内樹幹部に多く見られ,ムナクボカミキリとシラホシゾウは地際部に多かった. (6)クロキボシゾウとクロコブゾウは12月の枯損木に多く見られたが,9月および3月には数頭のみであった. (7)マツノザイセンチュウは9月の全処理区にもっとも多く見られ,枯損木の木屑10gあたり最高2,700頭検出された
Studies on the Ecology and Eradication of the Pine-Bark Beetles : (1)Changes of Bursaphelenchus sp. Pine-Bark Beetles and Larva in Wood
1)1973年から1974年にかけて半田山演習林におけるまつくい虫と材線虫の材の中における季節的消長を調査した. 2)マツの樹皮下にはマツノマダラカミキリ,ムナクボカミキリ,マツノシラホシゾウ,クロキボシゾウ,クロコブゾウ,キイロコキクイ,マツノキクイが見られた. 3)マツノマダラカミキリ,キイロコキクイは幹中央部より上部および樹冠内樹幹部に多数みられ,マツノシラホシゾウ,ムナクボカミキリは地際部に多かった. 4)9月から翌年3月までの間に枯れた材の樹皮下でいずれの部位にもマツノマダラカミキリがみられその数は時期的に大差がなかった. 5)材中に生息している線虫をベールマン漏斗法によって調査したところマツノザイセンチュウが検出された. 6)マツノザイセンチュウは9月に枯れたマツでは幹中央より上部の材に多く見られた. しかし翌年3月調査では地際から樹冠内まで線虫の数が平均化する傾向が見られた
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