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家族政策研究(その1) : 家族政策の概念と今後の課題に関する考察
本稿では,欧米を中心に家族政策の変遷,家族政策の概念および家族政策の議論において焦点が当てられたことを概観し,今後,家族政策を展開する上での課題を提示することを目的とする。レビューの結果,家族政策の概念は暖昧であるが,その対象は子どものいる家族が中心であり,(1)\u27政府-家族-個人(家族成員)\u27との関係をどのように捉えるか,(2)家族形成,出産,育児,扶養,労働などあらゆる領域において男女間の平等をいかに図っていくか,(3)家族をどのように捉えるか,が今後家族政策を展開する上での課題であることが浮き彫りとなった
子どもの自発性を重視した障害児保育実践 : 家族・他機関との連携を視野に入れた事例
本論文では,軽度発達遅滞と診断を受けた幼児の保育所での保育実践を紹介する。発声・発語の強制による言葉の減少や意欲の低下に対応するために,子どもの自発性に着目し,保育所での保育に加え,家族への援助,他機関との連携も視野に入れ,援助を行った。なお,保育の効果測定には「行動発達スケール」およびシングル・ケース・デザインを用いた。援助の結果,子どもの発語の増加,他者への関心が増加し,親子関係も好転した。障害のある子どもの保育においては,子どもの意欲や自発性に着目して援助することの重要性が浮き彫りとなった
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