4 research outputs found

    壮年期の住民の健康意識向上を目指した保健師学生と地域住民との取り組み

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    保健師学生と住民との協働活動により、壮年期の住民を対象に運動を取り入れた生活習慣病予防のキャンペーンや健康教室を実施した。本研究の目的は、壮年期の住民の健康意識向上を促すために必要とされる支援方法を明らかにすることである。活動の周知方法は、回覧板が最も効果的であり、知人からの紹介も多数見られた。また、教室参加者のうち45.5%が子ども連れであった。このことから、壮年期の特性を考慮し、子どもや職場、サークルなどをきっかけにした支援が有効な方法であることが明らかとなった。また、地域の核となる人と協働活動を行うことで、より壮年期の住民のニーズや視点に沿った活動を展開できることが明らかとなった

    肺血栓塞栓症を発症した睡眠時無呼吸症候群を伴う高度肥満の1例

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    雑誌掲載版43歳白人男。患者は呼吸困難を主訴とした。5年前から妻に夜間の鼾、無呼吸を指摘されていた。体重は推定200kg以上の高度肥満で、機器の耐久性の問題から肺動脈造影、肺血流シンチは施行できなかった。だが、造影CTは施行でき、画質は不明瞭であったものの、両側主肺動脈分岐部に造影欠損が認められた。また、末梢肺動脈にかけても欠損がみられたが、下肢静脈エコーでは両下肢ともプローベによる圧迫後にヒラメ静脈の虚脱を認めなかった。以上より、本症例は下肢静脈の血栓で、ならびに高度肥満による深部静脈血栓症に引き続いた肺血栓塞栓症と診断された。治療として血栓溶解療法としてmonteplase 320万単位を静注し、抗凝固療法としてはヘパリンを使用した。更に第4病日目からはワルファリンを開始し、PT-INRが有効域に達した後にヘパリンを中止した。一方、高度睡眠時無呼吸症候群と判断し、検査翌日からnasal CPAPを開始したところ、第31病日目の胸部造影CTでは肺動脈にみられた造影欠損は消失し、経過は良好で第40病日目に患者は退院となった

    膠原病に伴う肺高血圧症の治療経過 Bosentanの効果について

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    著者版Bosentanを導入した膠原病性肺高血圧症患者6例の経過を報告した。投与4週間後、右室駆出率(RVEF)と右室重量は有意に改善し、BNP、心臓超音波所見によるTr△Pは低下傾向を示した。6分間歩行検査では自覚症状の改善と歩行距離の延長を認めた。12〜18週では、BNPとTr△Pは更に低下し、RVEFも悪化しなかった。その後1例は死亡したが、6〜22ヵ月内服継続中の5例(女・49〜61歳)では、投与量は1例が125mg/日、4例が250mg/日で、BNPの再上昇を来たしたのは2例のみであった。Tr△Pの再上昇はなく、全例肺高血圧症はコントロールされていた。しかし原疾患の増悪に伴って間質性肺炎2例、腎機能障害1例の進行を認めた。死亡例はシェーグレン症候群患者で、bosentan投与後に肝機能障害が出現し、投与を中止してプレドニン・エポプレステノールを併用したが、アスペルギルス・サイトメガロウイルスの複合感染を発症し投与開始6ヵ月後に死亡し
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