5 research outputs found

    利用者支援事業において保育士が専門員として生かすことができる専門性は何か(要旨のみ)

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    本研究では、保育士が利用者支援事業の専門員として従事する際にどのような専門性を生かすことができるのかを探るために、利用者支援事業を行っている100の施設へアンケート調査を行った(回収率54%、有効回答率53%)。その結果、保育所保育指針解説書(2008)にある6つの専門性のうち、「発達援助」、「相談・助言に関する」、「親子関係を構築するため」の3つの知識・技術については「必要である」とする高い意識が表れたが、残りの「生活援助」、「遊びを展開する」、「環境構成」の3つの知識・技術については必要なものとしての意識が低かった。 この結果を補完するために、保育士資格を持った専門員2人にインタビュー調査を行った。その結果、保育士は6つの専門性すべてを発揮しているのに、自らが持つ専門性を意識化できていないことが明らかになった。保育士が利用者支援事業の専門員として従事する際には、6つの専門性を意識した振り返りを行うことで、より効果的な支援を行うことができると考える。また、利用者支援事業に必要なソーシャルワーク的なことについては、保育士として保護者や地域のさまざまな機関等と関わりを持つ経験知が有効であることが示唆された

    新しい生活様式の中での子育て支援 ―コロナ時代における地域子育て支援センターの役割―

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    本研究では、地域子育て支援センターの職員が新型コロナウイルス感染症の不安のある時代において子育て支援センターの役割や運営についてどのように考えているのか、「緊急事態宣言直後と現在の気持ちや考え方の変化」、「センターを運営していく上でやり方や方針を見直したこと、新たな視点」、「現状でのセンターの新たな役割」の3点についてアンケート調査から明らかにした。コロナ禍において社会全体が不安感で包まれている時代だからこそ、地域子育て支援センターには、親子が楽しめる場所であるだけでなく、子育て家庭が安心できる場所、ほっとできる場所であることが今まで以上に求められている。職員自身が感染のリスクを考慮することや、感染防止のための危機管理・安全管理を行うことはもちろんであるが、安心を求めてやってきた親子が支援センターで不安や緊張感から解放されてのんびりゆったりした時間を過ごしている傍に職員がさりげなく寄り添うことで、新しい生活様式の中で親子が求めているきめ細やかな支援ができるのではないかと考える
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